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ハマユウの特徴
ハマユウは日本や韓国の済州島に分布する多年草で、主に海岸線に群生しボリューム感満点の大型球根植物です。
正式な和名はハマオモト(浜万年青)ですが、ハマユウの名前でもよく知られていて、
日本の平均気温15℃の地域を結んだラインをハマオモト線と呼び、このラインより南の地域に自生するとされます。
長さ50cm~80cmの大きな葉っぱは先端の尖った帯状。表面には光沢があり、球根から斜め上に向かって伸びます。
そして太い幹のような部分から、10輪以上の白い花を咲かせます。
1個ずつの花は、6つの細長い線状の花弁を持ち、花弁は付け根の部分でつながっている状態です。
線状の花弁は外側に反り返った形をしており、花の中央には紫色の雄しべが確認できます。
花色は、白、ピンクなど。
そして夕方から夜にかけて開花し、深夜に満開をむかえてかぐわしい芳香を放ちます。
また、ハマユウの種類はいくつかあり、ハマユウが線のような長細い花をつけるのに対して、インドハマユウの花はラッパ型で、ハマユウよりもユリに近い形状です。
ハマユウで主に出回っているのは、薄いピンクの花を咲かせる種間雑種のクリナム・パウエリーや、属間雑種であるアマクリナム、日本原産のハマユウなど。
海岸線に沿って分布しているハマユウの種子は、
コルクのような皮に被われ水に浮くことができることから、波に流されていくためではないかと考えられているそうです。
科名 | ヒガンバナ科 |
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種類 | 多年草 |
別名 | クリナム、浜万年青(ハマオモト)、インドハマユウ、アフリカハマユウ |
原産地 | 日本、韓国 |
高さ | 60~100cm |
花期 | 7~8月 |
増やし方 | タネ、分球 |
ハマユウの育て方
植えつける深さは、3月~4月に球根が半分隠れる程度の深さで植え付け 日当たりの良い場所で育てます。
関東地方以西の暖かい地域では、庭で植えっぱなしにできますが、
寒さの厳しい地域では、大きな鉢に掘り上げて屋内で冬越しさせるとよいでしょう。
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出典:みんなの趣味の園芸
ハマユウの花名の由来
学名Crinum asiaticum var.japonicum。 Crinumはギリシャ語で「ユリ krinon」を意味し、種小名のasiaticumは「アジアの」、japonicumは「日本の」という意。
和名のハマユウは(浜木綿)の「ハマ」は海岸線に自生するところに由来し「ユウ」は、白く垂れさがるような花の様子が、おもに神事などに使われる木綿(ゆう)に似ていることに由来するとされます。
別名ハマオモト(浜万年青)は万年青(おもと)という植物に見た目が似ていることから、浜に生えるオモトに似た植物、と言う意味。
宮崎県の県花で、西日本の太平洋側、海に近い地域に於いてはなじみ深い植物といえます。
写真:ゆすらさん(写真AC)
ハマユウの花言葉
ハマユウは海辺に流れ着き、そこで種子が根付き自生する植物。
「どこか遠くへ」は、海沿いに咲くハマユウの種が、波に乗って漂流し、遠くへと運ばれる様子が由来し、または故郷である海の彼方を思ってこの花言葉がつけられたといわれています。
「汚れがない」「清潔」は白い花に共通するシンボルにちなみます。
写真:n************************mさん(写真AC)
ハマユウの花言葉: 「どこか遠くへ」「汚れがない」「あなたを信じます」「清潔」
ハマユウの誕生花:7月6日 7月17日 7月31日 8月1日 8月2日 8月27日
※クリナム 9月28日