千日紅の花

千日紅(センニチコウ)の特徴と育て方や花言葉

千日紅(センニチコウ)の特徴

センニチコウ(学名:Gomphrena globosa)は、茎の先に2cmほどの光沢のあるカサカサした球状の花をつけ、夏から秋まで咲き続けます。

 
花のように見える丸い部分は苞(花のつけ根につく葉の変形したものが発達したもの)で、その間から小さい花が出ています。

葉は広楕円形~狭楕円形でやや大きめですが、花が花茎の頂部に咲くので気になりません。

 
花の色は桃色、白色、黄色、赤色などで、お団子のようにまん丸い花姿から、ある地方では『だんご花』とも呼ばれ、お盆の時期には、仏花として花屋の軒先に『だんご花』がたくさん並びます。

花はドライフラワーにすることもできますし、江戸時代の中期には既にドライフラワーとして利用されたという記録もあるようです。

科名 ヒユ科
種類 一年草
別名 センニチソウ、ゴンフレナ、ダンゴバナ、千日坊主
原産地 熱帯アメリカ原産
高さ 30~60cm
花期 6~10月
増やし方 タネ、挿し芽

 

 

千日紅(センニチコウ)の育て方

日当たりと風通しの良い場所に植えつけます。

 
鉢植えの水やりは、土の表面が乾いてきたらたっぷりやりますが、過湿にしないように注意しましょう。なお、乾燥に強いので、庭植えでは水やりは、ほぼ不要です。

肥料を多く施すと軟弱に育ち茎が倒れるので、元肥があれば十分です。特に窒素肥料は控えめに。

 
6月から7月の梅雨どきに、ナメクジの発生が、7月から9月に高温乾燥が続くと、ハダニが発生しやすくなります。

花は長くついていますが、痛みが目立つものは見苦しいので花柄を摘み取りましょう。
 
さいごにセンニチコウは一年草ですが、キバナセンニチコウは地下に球根をつくり、冬越しできる多年草。鉢植えならば3℃程度保てる室内に取り込むと、冬越しさせることができるとされています。

 

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千日紅(センニチコウ)の花名の由来

学名 Gomphrena globosa 属名ゴンフレナは頭状花を表す言葉。種小名グロボサはラテン語の「球状の」という意味を表します。

和名の「千日紅」は百日咲き続けるといわれる百日紅(サルスベリ)よりも、花期が長いとされることから。別名「千日草」「千日坊主」ともいわれ、千日もの長い期間、赤い花を咲かせ続けることに由来します。

 

千日紅(センニチコウ)にまつわる文化や伝承

・日本では、盛りが長い花として人気で、花が少ない時期にもすぐ手に入るので重宝された。

・中国では、葉が落ちても花はしぼまず美しいセンニチコウを髪に飾るかんざしにした。

・西欧ではドライフラワーにしてクリスマスの飾りにしたり、墓地に供えたりする風習があることから『永久花』と呼ばれる。

・ネパールの10月~11月、女神ラクシュミーを祭るディバーリーでは、長寿を祈願して姉妹がセンニチコウの花輪を兄弟の首にかけるという説話が残っています。

ある日、死を迎えようとする弟のところに閻魔大王が迎えにやってきました。姉は弟の首にセンニチコウの首飾りをつけて言います。

「この花が枯れないうちは、弟を連れて行かないでください」

弟思いの優しい姉の言葉に、閻魔大王はその願いを聞き入れました。

花は、なかなか枯れず、弟はそれから何年も生きたと伝えられ、姉妹から兄弟へセンニチコウの花を贈る風習が生まれたそうです。

 

千日紅(センニチコウ)の花言葉

「長命」「不老長寿」は、名前の由来にもなるほど長く花を咲かせることから『不死の花』とも呼ばれます。

また、「色あせぬ愛」「不変」は、花を切っても色や形が変わらないことにちなみ、ドライフラワーや仏花に利用されています。

千日紅の花
画像:acworksさん(写真AC)

センニチコウの花言葉:「長命」「不老長寿」「色あせぬ愛」「不変」

センニチコウの誕生花:7月19日 8月8日 8月14日 8月20日 8月26日 8月28日 8月29日 8月30日 9月6日 9月8日 9月12日 9月15日 9月22日 12月23日

 

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