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ヒヤシンスの特徴
ヒヤシンスは太い花茎を小さな花が埋め尽くすように咲くゴージャスな花で、花からは甘い香りが漂い、一重咲きと八重咲気があります。
16世紀にオランダの商人がヨーロッパに持ち帰り改良を加えられ、日本に渡来したのは江戸時代末期の安政の頃で、錦百合という和名で好事家にはひどく珍重されました。
日本では、10品種ほどが栽培され野生種の花は青紫色ですが、園芸品種は花色も豊富で赤、ピンク、黄色 青 紫、白など多彩です。
春の花壇を彩るチューリップやスイセンなどと並んで、ポピュラーな花とされ、水栽培でも楽しむことができます。
球根の表皮は花色と同じような色になるので、球根を見ると花色がわかるようになっていますよ。
科名 | ヒアシンス科(ユリ科) |
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種類 | 耐寒性球根 |
別名 | 夜香蘭、ダッチヒヤシンス、にしきゆり、風信子(ふうしんし) |
原産地 | ギリシャ、シリア、小アジア |
高さ | 20~30cm |
花期 | 3月中旬~4月 |
増やし方 | 乾燥貯蔵し小球をつくる |
ヒヤシンスの育て方
ヒヤシンスは水はけのよいところが適し、早春の発芽のころから花が終わるころまでは日によく当てることが大切です。
10月から5月までの生育期は、用土が乾いたらたっぷり与えます。庭植えではほとんど必要ありませんが、鉢やコンテナではひどく乾燥させると根の先端が枯れて、伸長が止まってしまい、成長が悪くなるようです。
花後は花茎を残して花がらを摘み、球根は葉をつけたまま彫り上げて乾燥貯蔵します。
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花名の由来
属名の学名「Hyacinthus(ヒヤシンサス)」は、ギリシア神話(下記参照)の美少年ヒュアキントス(Hyakinthos)の名前に由来します。
ヒヤシンスにまつわる伝説
ギリシャ神話によると、美少年ヒュアキントスは、太陽の神アポロンと西風の神ゼフィルスの両方に愛されていました。ヒュアキントスは気まぐれなゼフィルスよりアポロンの方が好きだったそうです。ある日 太陽の神アポロンと円盤投げをしていると、二人の仲を嫉妬した西風の神ゼフィルスが思いがけない強風を吹かせました。
風のために方向が狂った円盤はヒュアキントスの額を割り、彼はそのまま息絶えてしまいます。なすすべもなく立ち尽くすアポロンのそばで、ヒュアキントスのその血から紫の美しいヒヤシンスの花が咲いたといわれます。
(ギリシャ神話より)
ヒヤシンスの花言葉
ヒュアキントスが死んだあと咲いたヒヤシンスの花を見て、アポロンは「AI AI(悲しい)」となげき、花弁にその名前を書き記しました。今もヒヤシンスの花弁には文字にした筋が見えるという。悲劇的なこの話にちなんで、紫の花言葉は「悲哀」とつけられました。
ピンクのヒヤシンスの花言葉「スポーツ」「ゲーム」「遊び」の花言葉もこのギリシア神話の円盤投げにちなみます。
写真:月船さん(写真AC)
全般の花言葉:「スポーツ」「ゲーム」「遊び」「悲しみを超えた愛」
紫のヒヤシンス:「悲哀」「悲しみ」「初恋のひたむきさ」
ピンクのヒヤシンス:「スポーツ」「ゲーム」「初恋のひたむきさ」
赤いヒヤシンス:「嫉妬」
白いヒヤシンス:「控えめな愛らしさ」「心静かな愛」
青いヒヤシンス:「変わらぬ愛」
黄色いヒヤシンス:「あなたとなら幸せ」「勝負」
誕生花:1月2日(白)、1月4日(白)、1月7日(赤)、1月16日(黄)、1月26日(白)、2月7日、4月11日