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マリーゴールドの特徴
マリーゴールドは目にも鮮やかな黄金色の花が次々と咲きます。花の色や形がよく似ている、キンセンカ(ポットマリーゴールド)を指すことがあります。
高性種大輪の花が咲くアフリカン系、わい性種でよく分岐するフレンチ系、細い葉がマット状に茂るメキシコ系や、それぞれの交配種など、八重や半八重の品種、一重やクリームホワイトの品種もあり多彩です。
花色は黄色、オレンジ、赤、白などで、鳥の羽を思わせる深く切れ混んだ葉もなかなか美しい。
花には独特の香りがあり、根の分泌液が土中のセンチュウを遠ざけ、葉っぱのにおいには防虫効果が期待できるとして、コンパニオンプランツにも利用されています。
科名 | キク科 |
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種類 | 一年草 |
別名 | 万寿菊、千寿菊、孔雀草 |
原産地 | メキシコ、中央アメリカ |
高さ | 20~100cm |
花期 | 4~12月 |
増やし方 | タネまき、挿し木 |
マリーゴールドの育て方
日当たりのよい場所とみずはけのよい土を好み、加湿には弱いので水の与えすぎに注意します。
水やりですが庭植えでは、よほど乾燥しないかぎり必要ありません。鉢植えは、水切れで下葉が枯れ上がりやすいので、用土が乾き始めたら、たっぷり与えます。
盛夏には伸びすぎてしまうので半分ほど切り戻して仕立て直すと、涼しくなった秋ころには、また咲き始めます。花がらはまめに摘んでいくようにすると見栄えもよく病気の予防になります。
マリーゴールドの花名の由来
花の名前の由来は諸説あります。
「聖母マリアの被昇天の祭日」の8月15日に咲き誇るのがマリーゴールドで、「聖母マリアの黄金の花」という意味からマリーゴールドと名前がついた説。
もう1つは年に5〜10回ある「聖母マリアの祭日」にいつも咲いているから「聖母マリアの黄金の花」となった説。のちに花言葉にも深く関係してきます。
マリーゴールドの伝説
マリーゴールドは花期が長く、太陽に向かって花開くことから明るいイメージの印象をもたらす花と思われそうですが、意外や意外、ネガティブなイメージの花言葉が多いです。そしてその理由は神話に残っています。
ギリシャ伝説によると、太陽神に憧れ、太陽神を見ることだけを生きがいにしていたカルタという乙女がいました。しかし太陽神への憧れの炎が強すぎたためか、彼女は次第に衰弱し、肉体を失い、最後には魂だけになってしまいました。
カルタの魂はかげろうのように立ちのぼり、きらめく太陽の中に吸い込まれてしまいました。彼女の立っていた場所には、一輪のマリーゴールドが生えていたといいます。
太陽に向かって花開くことからカルタの姿と重なりますね。西洋で黄色は「裏切り、嫉妬、排斥、堕落」をあらわす色だそうで、マリーゴールドも黄色い花が咲くことからネガティブのイメージがつよいです。
マリーゴールドの花言葉と誕生花
マリーゴールドの全般の花言葉は、「嫉妬」「変わらぬ愛」「憎しみ」。
「虚栄」は、万寿菊の黄色い花弁の中に赤い色が混じることは、スペイン人征服者の黄金の略奪と残虐な行為によって傷つけられたアステカ人の血の色を指すと伝えられています。
「予言」は聖母マリアの祝日に咲いたので、とても神聖な花とされ、「神につながる予言者の花」ということから「予言」という花言葉がつけられています。
マリーゴールドを贈られる場合は、「健康」「長寿」という花言葉から、おじいちゃんやおばあちゃんの誕生日や敬老の日のプレゼントに切り花を花束にして選ばれるといいでしょう。
写真:oko8さん(写真AC)
全般の花言葉:「悲しみ」「変らぬ愛」「嫉妬」
黄色のマリーゴールド:「健康」「虚栄」「長寿」
オレンジのマリーゴールド:「予言」
白のマリーゴールド:ありません
赤のマリーゴールド:ありません
誕生花:6月5日 7月18日 8月20日(濃黄) 9月2日(黄) 10月16日(橙) 10月28日
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