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キンセンカの特徴
キンセンカは草丈20~50cmほどの一年草の花。
葉はやや肉厚のへら型で、花色は明るい黄色や黄金色の
鮮やかなオレンジ色の陽気な雰囲気が持ち前です。
別名のカレンデュラより、
盃と見たてた和名のキンセンカの方がポピュラーかもしれません。
江戸時代末期に中國経由で渡来して、
切り花から花壇、鉢植えまで幅広く用いられ、
冬の時期も開花している品種もあり、古くから仏花としても親しまれています。
ヨーロッパでは中世から食用や薬用にされ、
バターやチーズの着色、虫刺されなどハーブとして使われていました。
別種のアルベンシス種の“冬知らず”は小輪多花性で寒さに強く、冬中咲き続けることから、
花壇やコンテナはもちろん、ワイルドフラワーとしても利用されています。
科名 | キク科 |
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種類 | 一年草 |
別名 | チョウシュンカ、トキシラズ、カレンデュラ、ポットマリーゴールド |
原産地 | 南ヨーロッパ |
高さ | 20~50cm |
花期 | 4~6月、10~11月 |
増やし方 | 種、苗 |
キンセンカの育て方
キンセンカは日当たりと水はけのよいところであれば、
ほとんどほったらかしでも育ち、
こぼれ種で毎年育つほどで、丈夫で育てやすい花です。
通常は3月から5月が花の最盛期となり、夏には株が枯れます。
水はけの良い土を好み、乾燥にも比較的強く、
鉢植えやコンテナ植えの水やりは、用土が乾いたらたっぷり与えますが、
庭植えで根が張ったものではほとんど必要ありません。
花がらはこまめに摘んで、
摘芯して側枝を伸ばせば花数を増やすことができます。
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キンセンカの花言葉
キリスト教が広まってからのヨーロッパでは、
キリスト教を迫害したローマ皇帝のシンボルカラーの黄色を嫌い
黄花も否定的にみる傾向にあったため、
16世紀に南米からヒマワリが伝来するまではキンセンカをサンフラワーと呼んでいたそうです。
また、陽気な雰囲気が持ち味のキンセンカですが、
じつわ、イメージに反するとても悲しい物語があります。
太陽神アポロンを慕う少年クリムノン。
彼の愛を知るアポロンの間には愛が芽生えます。
ところが嫉妬深い愛の神がアポロンを雲に閉じこめ、
クリムノンに合わせなかったのです。
ようやくアポロンが姿を見せた時には、
少年は悲しみのあまりにこの世から亡くなっていました。
アポロンは彼を悼み、二人の愛の証にと
彼をキンセンカに変えたのです。
今もキンセンカが太陽に向かって咲くのはこのためといわれ、
花言葉の「あふれる慈愛」「別れの悲しみ」「暗い悲しみ」「嘆き」「初恋」などの由来になっています。
写真:勝さん(写真AC)
花言葉:「あふれる慈愛」「別れの悲しみ」「暗い悲しみ」「嘆き」「悲嘆」「初恋」「寂しさに耐える」
誕生花:1月20日 1月29日 2月8日 2月9日 2月13日 2月26日 3月9日 3月16日 4月2日 8月3日 8月24日 8月29日 11月7日 12月15日
・オレンジ色のキンセンカは 3月26日
※参考にさせていただいたサイトと書籍
・みんなの趣味の園芸
・wikipedia
・花札庵
・四季の花便利帳(主婦の友社)
・誕生花辞典(大泉書店)
・花言葉/花図鑑(大泉書店)
・花と木の名前辞典(西東社)