赤いベゴニア

ベゴニア(begonia)の特徴と育て方や花言葉 誕生花

ベゴニアの特徴

ベゴニアは900余りの原種と15000を超える多くの交配種があります。

世界中の環境に適応しているため、ベゴニア一属の中でもかなりバリエーションが豊富な植物です。

ベゴニアの大きな特徴といえば、ハート型の花弁とワックスをかけたようにつやつや輝く葉っぱではないでしょうか。葉の形が左右非対称でややゆがんだ形であることも特徴です。

花は雌雄別であり雄花は4枚、雌花は5枚の花びらをもつことなどで
花色は、赤、白、ピンク、緋朱色などで近年は豪華な八重咲きなども出回っています。

ベゴニアは多くの品種がありますが、園芸上、3つの性質の異なるグループに分けられます。

⓵球根性ベゴニア

球根をもつタイプで花の大きな華やかな品種が多いのが特徴。
冬は休眠します。

⓶根茎性ベゴニア

熱帯夜亜熱帯の森林に自生するグループで、根茎が伸び広がって大きくなるタイプ。
特に葉を鑑賞するために改良された品種をレックスベゴニアと呼び観葉植物として栽培されています。

⓷木立ち性ベゴニア

茎が立ち上がって表面が木質化する一群。
花は一季咲きと四季咲きがあります。

 
上記の中でも、種類が多くて育てやすく花期も長いベゴニア・センパフローレンスやエラチオール・ベゴニア(リーガース・ベゴニア)、クリスマスベゴニアなどが人気です。

ベゴニア・センパフローレンスは「四季咲きベゴニア」とも呼ばれ、日本で最も普及している品種です。4月~10月頃に赤、ピンク、白などの花を咲かせます。

エラチオールベゴニアは、真夏を除く9月~6月頃に赤、白、ピンク、オレンジ、黄などの花を咲かせ、八重咲きの花はバラのように華やかです。

クリスマスベゴニアは、11月~4月頃にピンクや赤などの花を咲かせます。

その他、葉を鑑賞する根茎性のレックスベゴニアや、冬の間室内で楽しむ球根性の冬咲きベゴニアなども人気です。

科名 シユウカイドウ科
種類 多年草
別名 センパフローレンス、秋海棠(シユウカイドウ)、断腸花
原産地 ブラジル
高さ 20~200cm
花期 4~11月、通年(種類にもよる)
増やし方 挿し木

 

ベゴニアの育て方

ベゴニアは強い日差しは苦手で、風通しの良い明るい日陰で水はけの良い土で育てます。屋外なら明るい日陰、屋内ならレースのカーテン越しの明るさで育てましょう。

直射日光は苦手ですが日陰すぎると葉の色が変色します。

ベゴニアは寒さに弱いことから、冬はあたたかい室内の直射日光の当たらない窓辺で管理し、冬越しをします。 室内の最低気温を7度以上に保ってあげるといいですよ。

また、冬は休眠期に入るため、土は乾かし気味にし、球根の場合は水やりや肥料を与えないようにしましょう。 気温が10度以上になったら、外に出しても大丈夫です。

水やりですが、土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えてください。

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ベゴニアの花名の由来

学名のbegoniaはフランスの植物学者ミッセル・べゴンの名前にちなみます。

属名のセンパフローレンスは、「絶えず花が咲く」という意味。

太陽の光を浴びてワックスをかけたようにつやつや輝くベゴニア。葉の形がゾウの耳に似てることから英名(begonia elefant ear)の由来にもなっています。

和名の秋海棠(シュウカイドウ)は、中国名の日本語読み。花の色が海棠(カイドウ)に似て、秋に咲くことからつけられ、断腸花は、恋い慕う男性を断腸の思いで待つ女性の涙から咲いた中国の伝説からきています。

 

ベゴニアにまつわる伝説や文化

・昔、ある美しい女性と男性は毎夜の逢瀬を楽しみにしていました。しかし、ある日から男性は事情があっていくことができなくなってしまいます。
事情を知らない女性は、毎日 今か今かと泣き暮れて待っていました。やがて断腸の思いで流す涙がいつしか溜まり、溜まった涙から知らない草が生えてきたのです。
やがて虹色の美しい花が咲き、葉に映る姿は美しく、どことなく女性の面影に似ていたので、断腸花と呼ぶようになったという中国伝説がある。

・1821年、ドイツのベルリン植物園で、ブラジルから持ち帰った植物に付着していた土から、ブラジル原産のこの花が育っていることが発見された。

・ベゴニアは食用にもなり、食用として育てられたベコニアは、エディブルフラワーの中でも酸味の強いシャキシャキとした食感と味がアクセントになっている。

・ベゴニアは小惑星の名前(小惑星番号943)としてつけられている

 

ベゴニアの花言葉

「愛の告白」という花言葉は、ベゴニアの葉がハートの形をしていることに由来します。

その一方「片想い」という花言葉もあるのは、葉の形がゆがんだハート形であることです。

「色香」はベゴニアの花弁が舞妓の紅を薄紙に点々と映したようで、ほのかな色気を感じさせることから。

「儚げな美」は茎がもろく花がうなだれた姿がはかなげで艶めかしい美しさがあることに由来し、
交配種を合わせると1万種もあり、交配しやすく次々と子孫を増やすベゴニアから「豊穣」という花言葉がうまれたとされてます。

ベゴニアの花言葉は、愛に溢れた素敵なものが多く、恋人やひそかに憧れてる人に贈るプレゼントとしてもぴったりですね。

赤いベゴニア
写真:cyokominto2さん(写真AC)

ベゴニア全般の花言葉:「片想い」「愛の告白」「親切」「幸福な日々」「美しい女性」「色香」「豊穣」
 

赤のベゴニア:「公平」

白のベゴニア:「親切」「片思い」

ピンクのベゴニア:「幸福な日々」

オレンジ色のベゴニア:「繁栄」

ベゴニアの誕生花:1月13日 1月30日 3月14日 3月17日 6月14日 9月28日 10月18日、11月17日 11月29日 12月17日

赤のベゴニア:11月17日

白のベゴニア:11月29日 

白黄のベゴニア:2月6日

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