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ローズマリーの特徴
ローズマリーは高さ60~100cmほどの常緑低木で、香りのよい上品な淡青紫色の花を咲かせます。
細い葉に芳香があり、生葉もしくは乾燥葉は香辛料、薬(ハーブ)として料理の香りづけなどに利用されたり、水蒸気蒸留法で抽出した精油はエッセンシャルオイルなどに利用されます。
種類により立ち性、ほふく性、その中間の樹形があり、いずれも常緑で、秋から春までたくさんの小さな花が咲き続けます。
ローズマリーは香りのよい緑の葉が一年中楽しめ、ブルーや紫の小花はとてもかわいくロマンチック。
花の色は、青から紫色のものがほとんどですが、白や桃色のものもあるなど、花色、葉色などのバリエーションが豊富なのも魅力の一つといえます。
初心者でも簡単に育てることもでき、何株か植えて、大きなグランドカバーにしたりと、庭に1株あれば、何かと役にたつ植物といえるでしょう。
科名 | シソ科 |
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種類 | 常緑小低木 |
別名 | マンネンロウ(万年郎)、メイテツコウ(迷迭香) |
原産地 | 地中海沿岸 |
高さ | 30~200cm |
花期 | 10~4月 |
増やし方 | 挿し木、とり木 |
ローズマリーの育て方
日当たりと水はけのよい土壌を好み、真夏の日ざしや乾燥には強いのですが、加湿を嫌うので、水や肥料のやりすぎに注意します。(若い苗は高温多湿にも弱い)
鉢植えの場合は、月に1回、薄めの液体肥料をを与えます。
枝が伸びると枝垂れて樹形が乱れがちになるため、剪定が必要です。
木質化した枝だけになると、葉が出ずにそのまま枯れるおそれがあります。こまめに剪定しある程度大きくなったら挿し木をして株を更新しておくといいでしょう。
水やりですが、鉢植えは、土の表面が乾いてから2~3日後にたっぷり与えます。
葉が堅くてしおれにくく、水切れに気づきにくいため、鉢の水切れには注意しましょう。冬期は乾かし気味に管理します。
庭植えでは、根を深く張っていれば、水やりはほとんど必要ありません。
春から秋にかけては、剪定を兼ねて収穫ができます。低温で空気が乾燥する冬は、乾かしても葉の色がよく残るので、リースなどのクラフト用の収穫に適しています。
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ローズマリーの花名の由来
学名 rosemarinusu officinalis 属名ロスマリヌスは、ローズマリーが海に面した崖に多く、青紫色の花がしずくのように見えたことからラテン語「海のしずく rose marinusu」と名付けられました。
種小名オフィキナリスは「薬用の」という意。
和名の万年郎はローズマリーが若返り効果や強精力のある植物であることに由来します。
ローズマリーにまつわる神話や信仰 伝説
・14世紀、高齢のハンガリー王妃エリザベートは、知識をもつ隠者から、ローズマリーを主成分とした若返りのある化粧水の作り方を教わります。当時70代のの王妃は若さと美貌を取り戻し、隣国の若き国王から求婚され、幸せな日々を送ったというハンガリー伝説がある。
・ギリシャ神話では、美しさを保つ薬効から女神アフロディテ(ウェヌス)の持ち物とされた。
・西欧では花嫁には花冠の材料に、花婿にはリボンで結んだローズマリーの花束が渡され、結婚式に欠かせない花とされた。
・ローズマリーの香りには遺体を保存し疫病を防ぐ効果など神秘的な力があるとされ、墓の周りに植えたり棺の上には小枝が置かれた。
・スペインには、聖母マリアがエジプトへ避難する途中、追っ手から幼いイエスを守るため、ローズマリーの茂みに隠し、イエスの衣を花の上に広げ乾かしたところ、白い花が青く染まったという伝説がある。
・健康と幸福のお守りとして、ローズマリー、タイム、スミレ、サクラソウ、スイセンを花束にした。
・ローズマリーの香りは、古来より記憶力を高めるとされ髪に挿したり、無気力の人は活気が出て樹液は浄化作用を必要とする病を癒した。
・葉の浸出液は強壮剤や収れん剤などに処方されたり、リウマチや外傷に外用されたりするなど、重宝な薬草として栽培された。
ローズマリーの花言葉
「思い出」「記憶」など、ローズマリーの香りは、古来より記憶力を高めるとされ、花言葉も同じ意味を持っています。
「幸福な結婚」「貞節」「誠実」「親切」「私を思って」などは、神話や伝説に由来し、ヨーロッパでは亡き人を忘れぬようにと墓場によく植えられています。
「あなたは私を蘇らせる」は、香りがもたらす魔除けや薬草として利用されることからと思われます。
ローズマリーの花言葉:「思い出」「変わらぬ愛」「記憶」「幸福な結婚」「貞節」「誠実」「親切」「私を思って」「静かな力強さ」「あなたは私を蘇らせる」
ローズマリーの誕生花:1月13日 1月21日 4月23日 5月9日 5月27日 9月17日 9月20日 10月6日 11月15日 11月22日