花弁が固くカサカサした触感のヘリクリサムは光沢があってドライフラワーのような花が特徴。
ヘリクリサムの特徴や育て方、花名の由来は花言葉をご紹介しましょう。
目次
ヘリクリサムの特徴
ヘリクリサムはオーストラリア原産で、自生地では低木のようになる多年草ですが、日本では一年草として扱われています。
大きな特徴は花弁の質感。花弁にケイ酸が含まれているため水分が少なくパリパリと硬く乾いた質感で光沢があります。
ヘリクリサムの花色は赤、ピンク、橙、黄、白などたくさんの色があり、
花の色形がそのまま残ることからドライフラワーとして使われる個性的な花といえるでしょう。
古くから西洋ではセンニチコウ、ヘリクリサムなどの花を乾燥して冬の飾りにしたり、
「永久花(everlasting flower)」として、墓地にささげたりする風習があったようです。
科名 | キク科 |
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種類 | 一年草(多年草) |
別名 | ムギワラギク、テイオウカイザイク(帝王貝細工) |
原産地 | オーストラリア |
高さ | 50~100cm |
花期 | 6~10月 |
増やし方 | 株分け、挿し木、葉さし |
ヘリクリサムの育て方
ヘリクリサムは水はけの良い土と日当たりがよく、風通しのよい場所を好みます。
乾かし気味に育てますが、ヘリクリサムは暑さには強いので、特別な夏越しの必要はありません。
一方、寒さには弱いので冬は敷き藁などで防霜対策をします。
ヘリクリサムは、花用の培養土でも問題なく育ちますが
鉢で栽培する場合は赤玉土と腐葉土を配合し、底に鉢底石を敷き水はけをよくしてください。
花がら摘みをこまめに行うことが、たくさんの花を咲かせるポイントです。
水やりと肥料
地植えの場合、ヘリクリサムが根付いたら水やりの必要はありません。
鉢植えのヘリクリサムは「土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷり」を目安に水やりをします。
ヘリクリサムは乾燥気味を好みますが、極端に乾燥すると葉がしおれてくるので水やりにも注意が必要です。
病気と病害虫
ヘリクリサムは丈夫で病害虫の発生はあまりありませんが、
高温乾燥期にハダニが発生する事があります。
水やりのときに葉裏にも水をかけて予防しましょう。
茎が伸びてきたら倒壊防止のために、支柱をしてやります。
開花前までに数回摘芯をして育てると、
株姿がしっかりとした茎数が多い株になり、花もたくさん楽しめる株になります。
植え付け、植え替え
ヘリクリサムは水はけを良くするため高畝にし、本葉が8枚くらいで花壇に浅めに植え付けます。
株間は20~30cmと広めにとりましょう。
一年草扱いのため、植え替えの必要はありません。
ヘリクリサムの花は発色のよい色合いが多いので、夏の強い日差しにも目立ちます。
カサカサした肌触りなので、ドライフラワーにするのも簡単です。
ドライフラワーにするためには、7~8分咲きくらいの時点で収穫すると
美しいドライフラワーにすることができます。
種を収穫したい場合は、咲いた花をそのままにしておくと種ができます。
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ヘリクリサムの花名の由来
属名の学名「Helichrysum(ヘリクリサム)」は、ギリシア語の「helios(太陽)」と「chrysos(金色)」を語源とし、光沢があり黄金のように輝くその花姿にちなむといわれます。
ヘリクリサムはムギワラギク属の学名ですが、一般にヘリクリサムというと麦藁菊(学名:Helichrysum bracteatum)を指します。
和名の「麦藁菊(ムギワラギク)」は、水分が少なくパリパリと硬く乾いた花びらの質感を、乾燥した麦藁に例えたものとされています。
別名の「帝王貝細工(テイオウカイザイク)」もへリクリサムの花びらの独特の硬さを貝細工に例えたものです。
英語でも「Strawflower(麦藁の花)」や「Everlasting daisy(永遠のデイジー)」、「Golden everlasting」などと呼ばれています。
ヘリクリサムの花言葉と誕生花
花言葉の「永遠の思い出」や「いつまでも続く喜び」の由来は、
乾燥させても変形せず、色や光沢もそのまま残ることからついたとされています。
写真:米屋ろいち(写真A)
ヘリクリサムの花言葉:「永遠の思い出」「いつまでも続く喜び」
ヘリクリサムの誕生花:2月28日
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