オジギソウの特徴と育て方や花言葉

不思議な植物オジギソウ(お辞儀草 Sensitive plant)の特徴と育て方や花言葉 誕生花

葉に触れると葉が閉じるという、なんともユニークなオジギソウ。細い花びらが、内から外に無数に広がるピンク色の花は、毬のように丸くかわいらしいポンポンのようです。

オジギソウの特徴

オジギソウの花は小さなピンク色で、ボール状の花を咲かせ、真ん中の一つの葉脈から左右に向かって羽のように、小さな葉がたくさん集まって連なりひとつの葉の形になっています。

オジギソウの葉に触ると葉の一つ一つが閉じる特徴があります。触ったり、風が吹いたりといった刺激で、小さな葉は先端から順番に閉じ、最後に全体が垂れ下がるのが特徴です。

また、葉は夜にも閉じて垂れ下がることから、一見、ネムノキとよく似ているため間違われやすいですが、次のような違いで判別できます。

ネムノキもオジギソウもマメ科ですが、ネムノキはネムノキ属でオジギソウはオジギソウ属になり、草丈もネムノキは高木で大きくなりますが、オジギソウは30~50mと低いです。

もともとは南アメリカ原産で、日本へは江戸時代にオランダ船で持ち込まれました。

科名 マメ科
種類 多年草(日本では寒さに弱いため一年草扱い)
別名 ネムリグサ、ミモザ
原産地 南アメリカ、ブラジル
高さ 30~50m
花期 6~10月
増やし方

オジギソウの育て方

手で触り葉が閉じたオジギソウ
写真:HiCさん(写真AC)

オジギソウは沖縄では自生できるように、日当たりと水はけのよい、暖かい場所を好みます。もともとは多年草ですが、沖縄以外の日本の冬は寒く枯れてしまうので、一年草とされています。

水やりと肥料

水は土が乾いたらたっぷりと与えます。
生育初期(苗の段階)に液体肥料を1~2回与えることはありますが、基本的に肥料を与える必要はありません。逆に肥料が多いと茂るばかりで花が咲かないこともあります。

病気と害虫

特にありませんが、しいて言えばハダニやコナジラミやカイガラムシに注意するくらいです。病気や害虫よりも、オジギソウは寒さで枯れてしまうことが多いので心配であれば室内で育てましょう。

植え付け、植え替え

種まきは5~6月ごろ。オジギソウの種は硬いので、一晩水につけてから種まきをします。本葉が3枚くらいになった苗を鉢に植えます。一株で結構広がるので複数株植える場合は20~25cm間隔で植え付けます。鉢植えにする場合は5号鉢(直径15cm)に一株が適当でしょう。

水はけのよい土壌であれば、特に選ばずよく育ちます。鉢植えにする場合は赤玉土(小粒)7:腐葉土3の割合で混ぜた用土を使います。また、オジギソウは植え替えは不向きな草花です。

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オジギソウにまつわる伝説や神話

美しい娘が賊に襲われたのを恥じて、自ら頭を石にぶつけて死にますが、その後 娘はオジギソウに生まれっ変わったという中国の伝説があります。

 

オジギソウの名前の由来

少しの刺激で葉が閉じて垂れ下がる様子が、まるでお辞儀のようであることからつけられました。また、別名の眠り草も、夜になると葉を閉じるところからつけられています。

 

オジギソウの花言葉と誕生花

花言葉の「繊細な感情」「感受性」「敏感」は、オジギソウの葉に軽く触れるだけで、葉が閉じて垂れ下がってしまうことに由来します。

また、伝説から「失望」「羞恥心」という花言葉もあります。

「羞恥心」は、繊細で感じやすい心を持ったオジギソウが、身を恥じる少女の思いを受け止めて体を縮めてしまう。という中国の伝説と葉を閉じる特徴に由来すると思われます。

オジギソウの特徴と育て方や花言葉
写真:ぱりゅーんさん(写真AC)

花言葉:「繊細な感情」「感受性」「敏感」「羞恥心」

誕生花:1月26日、1月31日 4月15日 5月4日 5月5日 5月20日 9月18日

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