春になると小さな白い花を手毬のように咲かせるコデマリ。
弓なりに垂れ下がった花姿はとても華やかです。コデマリの特徴や育て方、花言葉をご紹介します。
目次
コデマリの特徴
コデマりは細い枝が弓なりに垂れ下がり、
枝先に花径1cmほどの白い5弁花が20個ほど集まったまり状の花序をつけます。
同属のユキヤナギに比べ花序が大きく手毬状となるので、花が咲く姿はとても華やか。
葉の縁にはギザギザがあり、くっきりとした葉脈が特徴で
秋には紅葉する姿も楽しめ、庭木だけではなく、鉢植えや寄せ植えの素材としても優秀です。
日本人に好まれ江戸時代以前から庭に植えられていたコデマリは、
公園木や切り花としても多く利用されている春の代表的な花です。
科名 | バラ科 |
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種類 | 落葉低木 |
別名 | スズカケ(鈴懸け)、テマリバナ(手毬花)、ダンゴバナ(団子花) |
原産地 | 中国 |
高さ | 1~2m |
花期 | 4~5月 |
増やし方 | 挿し木、株分け |
コデマリの育て方
コデマリは大きく育つので、鉢植えでは栽培しません。
庭植えにします。
半日陰でも育ちますが、風通しがよく日当たりを好み やや湿り気の多い肥沃な土を好みます。
水やりと肥料
水やりは庭植えの場合、特に必要ありません。
しかし極端に乾燥する夏の高温期には、朝か夕方に水やりをします。
肥料ですが、1月上旬~2月下旬に寒肥を、
5月中旬~6月上旬に花後のお礼肥として、発酵油かすや緩効性の化成肥料を施してあげます。
病気と害虫
粉をまぶしたように葉が白くなる「うどん粉病」が発生しやすいです。
また、枝が盛り密生して風通しが悪いと、
アブラムシやカイガラムシなどが発生しやすくなります。
見つけ次第剪定して風通しをよくし、予防します。
植え付けと植え替え
2月中旬~3月下旬、あるいは10月上旬~11月下旬が適期です。
根鉢より一回り大きな植え穴を掘り、腐葉土、完熟堆肥などを合わせて植えつけます。
根鉢のまわりに十分水を注ぎ、棒などでつついて、根と植え土をなじませます。
秋に植えつけるときには、地際から伸びる枝を切ってもかまいませんが、
むやみに枝先を着るのは避け、樹形を乱している枝を切るくらいにしましょう。
コデマリの花名の由来
和名の「小手毬」は20個ほどの花の集まり(花序)を、小型の手まりに見立てたもの。
団子花や手毬花という名前も同じ様な意味になります。
別名のすずかけ(鈴懸け)は、花序をまりではなく鈴に見立てて命名されました。
コデマリの花言葉
花言葉の「優雅」「品格」は、小さな白い花がたくさん集まって咲く花姿が美しいことに由来。
「友情」「努力」という花言葉は、コデマリの花が小さな花の集合体であることに関連しています。
小さな花同士で手をつないでまるで大きな花に見えるように。
そこには、小さな花同士の友情で固く結ばれ努力して咲いるように見えてきますね。
コデマリの花言葉:「品格」「優雅」「友情」「努力」
コデマリの誕生花:4月24日
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