女郎花 オミナエシの花

オミナエシ(女郎花 patorinia)の特徴と育て方や花言葉

オミナエシの特徴

オミナエシは秋の七草のひとつとして、
万葉集や源氏物語にも登場し日本人に鑑賞されてきました。

かっては全国の草地や林縁に普通にみられた植物でしたが、
近年は自生しているものとして見る事の少なくなった植物の一つです

草丈60~100cmで、3~4mmの小さな花が集まった花序を作って咲くのが特徴。

根元から出る葉っぱは細長い楕円形で、
茎につく葉は切れ込みの深くはいった羽状の形をしています。

乾燥させて煎じたものは「肺醤(はいしょう)」という生薬になり、解熱や解毒作用があります。

地味で目立たない花ですが、端正で美しい黄色い花姿は秋の青空にはえ、古くから日本人に広く愛されてきました。

平安時代の紫式部日記にも『橋の南なる女郎花のいみじう盛りなるを・・・・』と
オミナエシを愛でる記述があります。

科名 オミナエシ科
種類 多年草
別名 あわばな、おみなめし
原産地 日本
高さ 60~100cm
花期 8~10月
増やし方 種まき、苗、株分け

 

 

オミナエシの育て方

オミナエシは日当たりが良く水はけのよい土であれば、土質は選びません。市販の草花用培養土や山野草用培養土がいいでしょう。

土地が痩せていたり、日陰は生育不良で、花も貧弱になり根も肥大しないとされています。

鉢植えのオミナエシは、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。

オミナエシは苗から育てたり、古株のわきには新苗ができるため、これを株分けして自分で増やしていくこともできます。

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オミナエシの誕生伝説

近江の八幡に小野頼風(おのよりかぜ)という男が住んでいました。

彼は都に住む美しい女性と契りを交わしたのですが、徐々に足が遠のき故郷に帰っていったのでした。

ある日、都の女が男の屋敷を訪ねたところ、別の女性と結婚したことを知り、悲しんだ女性は着ていた山吹襲(やまぶきさがね)の着物を脱ぎすて川に身を投げて死んでしまいました。

男は墓に埋めると、残っていた山吹襲(やまぶきさがね)の衣が朽ち果て、そこから山吹色をした一輪の黄色い女郎花が咲きました。

男が花に手を触れようとすると、花は茎を曲げてその手を避けるように風で揺れ、男が手を引っ込めると、またもとに戻ったりします。

男の薄情をなじるかのような花の姿に耐え兼ね、男は女と同じ涙川に身を投げて自殺してしまいます。

人々は二人を哀れみ男山のふもとに塚を造って弔ったのでした。

のちにこの伝説は、能『女郎花』の題材となっています。

 

オミナエシにまつわる和歌

万葉集や古今和歌集には多く登場しています。

・「萩の花 尾花葛花 なでしこの花 女郎花また藤袴 朝顔の花
山上憶良の歌で朝顔の花は桔梗のこと。
・「秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七種の花」
意味はそのまんま、秋(あき)の花を読み上げた歌です。

・「ひぐらしの鳴きぬる時はをみなへし」
ひぐらしが鳴く時には、女郎花(おみなえし)が咲いている野をめぐって眺めるのがいいですよ の意味。

・「手に取れば袖さへにほふ、をみなへし、この白露に散らまく惜しも」
意味は手に取ると袖まで美しく染まりそうな女郎花(おみなえし)が、この白露に散ってしまうのが惜しいことです。
にほふ、とは「美しい色に染まる」とか「あざやかに色づく」といような意味。

・「をみなへし、佐紀沢(さきさは)に生ふる、花かつみ、かつても知らぬ恋もするかも」
意味は女郎花(おみなえし)が咲く佐紀沢(さきさわ)に咲いている花かつみ、という風に、かつてない(今までしたこともない)恋に落ちているのです、私は。

・古今和歌集 僧正遍照の歌「秋の野に なまめき立てる女郎花 あなかしがまし 花もひととき」が有名。オミナエシの花は若い女性に見立てられ、清楚なイメージよりも男心を誘い惑わせるので気をつけなさい といった意味を秘める。

 

オミナエシの花名の由来

学名Patrinia scabiosifolia:属名パトリニアは18世紀 フランスの鉱物学者E・L・パトリの名前に由来。
種小名スカビオシフォリアは、葉の緑が深く切れ込んでる姿から「マツムシソウのような葉の」という意。

和名の女郎花は「おみな」は女性、「えし」は古語のへし(圧)からきていて、花を女性に見立て、
美女を圧倒するほどの美しさが由来になっています。

また同属で姿がよく似ている白花のオトコエシ(男郎花)に対する「女郎花」で、
全体にやさしい感じがするところから名付けられたとされています。

さらに黄色い小花が粟飯とよく似ているため、粟飯の別名、女飯(おんなめし)が転じたものとも。

由来だけでもたくさんあるようですね。

 

オミナエシの花言葉

「優しさ」は黄金色の小花をたくさん咲かせることから。

「美人」「はかない恋」は、オミナエシの誕生伝説と、秋風に揺れる花姿が、繊細で寂しそうな女性を連想させることに由来します。

女郎花 オミナエシの花
写真:よっとこさん(写真AC)

オミナエシの花言葉:「親切」「美しさ」「美人」「佳人」「はかない恋」「永久」「忍耐」「約束を守る」

オミナエシの誕生花:7月23日 8月16日 9月4日 9月5日 9月9日 9月11日 9月19日 10月6日 10月9日 10月22日 10月25日

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