桔梗の花

キキョウ(桔梗 Balloon flower)の特徴と育て方や花言葉 誕生花

キキョウの特徴

キキョウは高さ40~80cmほどの多年草の花で、
まっすぐに伸びた茎の先に上品な青紫の鐘形の花を咲かせます。

本来は草地に生える山野草ですが、野生は年々少なくなっているようで、
現在は絶滅危惧種に指定されています

秋の七草としても有名ですが、花期は夏です。

「萩の花 尾花葛花 なでしこの花 女郎花 また藤袴 朝顔の花」

山上憶良の歌に登場する桔梗ですが、
最後の朝顔の花はキキョウの花というのが定説のようです。

園芸種には青紫の他、淡紅色や白色種、白地に紫の絞り咲きや
花弁が重なったように咲く二重咲きやなどがあり、
今までのイメージをガラリとくつがえすものもあります。

科名 キキョウ科
種類 多年草
別名 キチコウ、オカトトキ、むらさきばな
原産地 日本、中国、東アジア
高さ 40~80cm
花期 6~10月
増やし方 挿し芽、株分け

 

 

キキョウの育て方

キキョウは水はけの良い土と風通しのよい場所を好み、日本の植物であることから、日本の気候に適応し、一度根付けば毎年花を咲かせてくれます。

鉢植えは毎年植え替え、庭植えは3年に1回ほど掘りあげ、株分けして植えなおすとよいでしょう。

最初の花が一段落したら株を半分ほど切り戻すとニ番花を楽しむことができます。

冬になると鉢植えの桔梗は地上部が枯れてしまいますが、地下の根はちゃんと生きていますので心配いりません。

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キキョウの花名の由来

Platycodon grandiflorus:属名プラティコドンは鐘状をした花の形が由来で
種小名グランディフロールムは“大きな花”の意。

英名のBalloon flower(バルーンフラワー)は、星形に開く花のつぼみが風船のように膨らむところからきています。

和名の桔梗は漢名のキチキョウが訛ったもので、別名のムラサキバナは花の色が由来です。

 

キキョウの不吉な伝説

秩父の城峰山は天慶の乱に敗れた平将門の終焉の地とされ、
キキョウの花が咲かないとされています。

そこには不吉な桔梗にまつわる伝説がありました。

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

わずかな家来を引き連れて城峰山に立てこもった平将門は、
愛妻の桔梗姫が時々城を抜けて、どこかに姿を消す不審な行動を怪しみ、
敵方に寝返ってしまったと思い、真意を問うこともなく殺してしまいます。

桔梗姫は黒髪をふり乱し無実を訴えますが聞き入れてもらえず、

「この山には桔梗の花は咲くまいぞ」と絶叫しこの世を去ったのでした。

以来、秋の草花が咲く季節になっても桔梗の花だけは咲かなくなったといわれています。

「秋の七草うすむらさきの花の桔梗がなぜたりぬ 城峰昔の物語(秩父小唄)」

 

キキョウにまつわる風習や分化

・朝鮮民謡の「トラジ」はキキョウの意味。全草には有毒なサポニンが若干含まれていますが
韓国では上手に処理して根を食べる習慣がある。

・キキョウの根はサポニンを多く含み、去痰、鎮咳、鎮痛、鎮静、解熱作用があるとされる。

・漢字の桔梗は「吉」「更」があり、「更に吉」という語呂合わせから縁起の良い意味が込められているとされた。

・別名「オカトトキ(岡止々岐)」のトトキは朝鮮では「多徳 加徳」を意味する「トトク」から名付けられた。

・陰陽師「安倍晴明」の神紋は『清明桔梗』。桔梗の花を図案化し五芒星がかたどられ、呪符、魔除けとしても用いられる。

・桔梗紋をつけた武将は勝利するという歴史がある。明智光秀(1528~1582)は「陰桔梗」、太田道藩(1432~1486)は「太田桔梗」、坂本龍馬(1836~1867)は「組み合わせ角に桔梗紋」

 

キキョウの花言葉

「誠実」は、花色の澄んだ青紫と品の良い花姿が由来。

「永遠の愛」は、戦で亡くなった恋人を一生涯待ち続けたキキョウという女性の「一途な想い」に由来するといわれています。

「気品」は紫が高貴な色とされているため。

「多徳」は漢字の桔梗が「更に吉」という語呂合わせから縁起を担ぐ、縁起の良いという意。

桔梗の花
写真:七彩さん(写真AC)

キキョウの花言葉:「誠実」「永遠の愛」「気品」「清楚」「多徳」

※白いキキョウ:「清楚」

キキョウの誕生花:4月23日 6月13日 7月31日 8月2日 8月14日 8月28日 9月1日 9月9日 10月22日 10月31日

※白は10月2日

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