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サルスベリの特徴
サルスベリは落葉性の亜高木で高さ2~5m。
漢字での名称「百日紅」の名前のごとく、初夏から秋までの長い間鮮やかな紅色やピンク、白などの花を咲かせてくれる花木です。
白くすべすべの幹の枝先に群がり咲く花は花径3cmくらいで 8枚の花弁が縮れているのが特徴。花は華やかで美しく、耐病性もあり、育てやすいため、庭や公園などに植えられています。
また、育てやすく必要以上に大きくならないため、庭に植えてシンボルツリーとして楽しむ方も多いよう。
サルスベリの種類は少なく、色の違いや樹形の整いやすさなどを改良した園芸品種が作り出されています。
科名 | ミソハギ科 |
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種類 | 落葉中高木 |
別名 | ヒャクジツコウ(百日紅)、クスグリノキ(擽木)、ハヨウジュ(怕痒樹) |
原産地 | 中国 |
高さ | 2~5m |
花期 | 7~10月 |
増やし方 | 挿し木、根伏せ、根ざし |
サルスベリの育て方
サルスベリは樹高が2m以上になる夏の花木なので、できれば地植えで育てるのが良いようです。日当たりと水はけ、風通しのよい場所を好み、栄養が多い土を好みます。
日陰に植えるとほとんど花が咲かなくなったりするので、少なくとも午前中は日の当たるところで育てましょう。
庭植えで植えつけてから1年未満の株や鉢植えは、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。
鉢植えでは、夏場の水切れは開花や花もちに影響するので注意しますが、庭植えで根づいた株は、水やりの必要はありません。
葉っぱが枯れ落ちている12~3月に、前の年の春から伸びた枝を切り詰めて樹形を整えると、次の春に勢いのよい枝が生え、花の房が大きくなります。
種から育てると花が咲くまでに2年以上かかるとされているので、株から育てた方が花が早く見れますね。
サルスベリの花名の由来
学名:Lagerstroemia indica 属名ラゲルストレミアはスエーデンの植物学者カール・マグヌス・フォン・ラゲルストレーム(1691~1759)の名前に由来。種小名のインディカは「インドの」という意。
英名:Crape myrtleは、ちりめん状の花という意。
和名の「さるすべり」は、樹皮がはがれやすく枝や幹がなめらかで、木登り上手なサルさえも滑るというのが名前の由来です。
また漢字で「百日紅」は、夏の初めから秋までの約百日間も咲き続けるくらい花期が長いということから。幹をくすぐると花が細かにゆれるので伯痒樹(はようじゅ)という名もあります。
サルスベリの伝説
昔々、水難を防ぐために夏になると村の娘を竜神に捧げるという村がありました。
ある日、長者の一人娘が選ばれ、娘は嫁入り支度をして、竜神を迎えるために最後の化粧を施し、海岸に立っていると、そこへ船で通りかかった王子が現れます。
王子は娘がいけにえにされることを知り哀れに思い、暴れ狂う竜神と戦って見事に退治してくれました。
娘は命を救ってくれた王子に恋心を寄せるようになり、王子もまた健気で美しい娘に惹かれていきます。そして「100日後にまたここで逢おう」と約束して王子は再び船出していきました。
ところが運命は残酷でした。娘はひたすら王子と逢える日を待ち続けましたが、秋が来る前に亡くなってしまいます。
何も知らない王子は100日後の朝、この村に戻り娘が死んだことを村人から聞かされ、ひどく嘆き悲しみました。
しばらくして娘の墓からは1本のサルスベリの木が伸び、美しい花が咲きました。
夏の暑さにもめげず、100日もの間咲き続けた花を見て、村人は王子の帰りを待つ娘の化身だろうと噂しあったということです。
サルスベリにまつわる風習や分化
・古代中国では「紫薇花(しびか)」といわれ、宮廷の庭に多く植えられていた。唐の時代には中書省(中央官庁)の名称が紫薇省と改正された。
・広島に原爆投下された翌年には再び芽吹き、人々に生きる勇気と希望を与えた花木。善正寺のサルスベリは被爆樹木として登録されている。
サルスベリの花言葉
「雄弁」は、フリル状の小さな花が枝先に群がって咲く花姿や、幹をくすぐると花が細かにゆれ、揺れる花同士が盛んに話をしているように見えることに由来します。
「不用意」「愛嬌」は、つるつるした幹を登りたくても滑ってしまう様子からきているとか。
「待つ恋」「悲恋」は、出合う前に死んでしまった娘が、木に生まれ変わっても王子を待ち続けるというサルスベリの伝説が由来になっています。
写真:雄太さん(写真AC)
サルスベリの花言葉:「雄弁」「不用意」「愛嬌」「待つ恋」「悲恋」
サルスベリの誕生花:7月18日 7月24日 7月31日 8月5日 8月27日 8月29日