アサガオの特徴
アサガオは日本の夏の風物詩のひとつ、つる性の一年草で私たちになじみの深い花です。
奈良時代に薬用を目的にわが国に移入されましたが、江戸時代に入ると大名から庶民まで、アサガオはたいへん人気で愛好家も多くなりました。
やがて改良が進み、競うように変化咲きアサガオなどの園芸品種が作られました。
涼しい早朝に開花する花はラッパ型で、青や紫、白、紅色、藍色など、
絞り模様や曜白といわれる筋模様などと花色も品種も多彩で、花の大きさも大輪から小倫まであります。
花は一日だけですが、中には、昼でもしぼまず午後遅くまで咲いてる品種や、ツルがのびないわい性種もあり、セイヨウアサガオも高い人気があります。
科名 | ヒルガオ科 |
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種類 | 一年草 |
別名 | ケンギュウカ、モーニンググローリー |
原産地 | 熱帯アジア、亜熱帯アメリカ |
高さ | 20cm~6m |
花期 | 7~10月 |
増やし方 | 種まき |
アサガオの育て方
アサガオは風通しの良い場所で管理し、耐暑性はありますが、真夏は日中葉がしおれやすいので、夏の強い西日を避けます。
なお、短日植物であるため、夜間に照明が当たらないように注意しましょう。
水やりですが、花が咲くまではやや控えめに、花が咲き始めたら乾かさないようにたっぷりと水やりします。生育旺盛となる夏は、朝夕の水やりを朝夕の涼しい時間帯に行います。
一日花なので、開花したら翌日にはしぼみます。種が付かないように花柄をこまめに摘んでください。
アサガオの花名の由来
属名のイポモエーア(Ipomoea nil)は、何かにしがみつきながら登ってゆく姿から、「芋虫に似た」という意味からきています。
和名の「朝顔」は、アサガオが朝方に咲くことが由来。
別名「牽牛花(けんぎゅうか)」は、当時とても貴重な財産だった大事な牛を牽(ひ)いて行って薬草の朝顔にかえたという中国の故事からの説、夏の夜空に大きな三角を形作る牽牛星がひときわ明るく輝く季節に開花することから牽牛花と名付けられた説などがあります。
アサガオのエピソード
千利休の「朝顔の茶会」として伝わるエピソードを紹介します。
利休の屋敷に、朝顔が見事に咲いていると聞きつけた豊臣秀吉は、利休に「朝顔の茶会」を開催するよう申しつけます。
秀吉が喜び勇んで駆けつけると、朝顔はどこにもありません。
「なんだ、朝顔が見当たらないじゃないか」と不思議に思い、茶室に入っていくと、床の間に朝顔が一輪生けてありました。
じつわ、朝顔は前日に利休により、すべて刈り取られていたのです。
朝顔一輪に花の生命美を集約しようとした利休の美学に、秀吉は感嘆したと言われています。
アサガオの花言葉
アサガオの花言葉「はかない恋」「短い愛」は、朝咲いてすぐにしぼむ短い命の花であることから。
「貴方に私は絡みつく」「固い絆」「愛情の絆」「縁結び」は別のものにしがみつきながら生育するという、つる性植物の特徴からついたと思われます。
写真:unicさん(写真AC)
アサガオの花言葉:「はかない恋」「短い愛」「貴方に私は絡みつく」「固い絆」「固い約束」「愛情の絆」「縁結び」「明日もさわやかに」
青のアサガオ:「はかない恋」「固い約束」
白のアサガオ:「固い絆」
セイヨウアサガオ:「愛着」
アサガオの誕生花:4月14日 6月25日 7月6日 7月24日 7月31日 8月1日 8月4日 8月6日 8月9日
白のアサガオ:4月11日 4月14日 6月25日
セイヨウアサガオ:8月9日 8月20日
江戸アサガオ:7月6日