リンドウの花

リンドウ(竜胆 Gentian)の特徴と花言葉

リンドウの特徴

リンドウは本州から四国・九州の湿った野山に自生している
草丈は20~100cmほどの秋の代表的な多年草の草花です。

 
ササの葉に似た細い葉を対生につけ、花は釣鐘状で茎の先端や葉の付け根に多数つき、
太陽の光を受けて花開き、曇りや雨の日には閉じています。

 
現在は、高生で草姿の美しいエゾリンドウ系や
わい性種のシンキリシマ系の園芸品種が鉢花、切り花用に盛んに栽培されています。

 
清少納言が「枕草子」で「異花どものみな霜枯れたるに、いとはなやかなる色あひにてさしいでたる、いとをかし」と、表しているように、
他の草花が霜枯れている時に、青紫のあざやかな花をつける姿にはんなりとした美しさがあります。

科名 リンドウ科
種類 多年草
別名 ゲンチアナ、ニガナ、ササリンドウ、エヤミグサ、リュウドウ
原産地 日本
高さ 20~100cm
花期 9~11月
増やし方 株分け、さし芽、種まき

 


 

リンドウの育て方

リンドウは春の芽出しから梅雨明けまでは、暖かい日ざしのある環境を好みます。
梅雨明け以降は葉焼けしやすいので、50%の遮光をするか、明るい日陰に置きます。

 
秋の彼岸ごろからは再び日ざしの下で管理し、開花と休眠前の株の充実を図ります。
花がらはこまめに摘んで、冬は強い凍結を好まないため、
棚下などで静かに冬越しさせ、3月に植え替えをします。

 
日が当たらないと花が開かないため、
日当りと風通しの良い場所で育てることがポイントですが、
土が乾燥するとすぐに葉傷みを起こします。

 
また、一度水を切らすとなかなか回復しないので、乾かしすぎには注意。
水やりは1日1回とし、春、秋、冬は朝、夏は夕方以降にたっぷりと水を与えるようにします。

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リンドウの花言葉

リンドウは敬老の日で贈り物としても人気の花。
しかも花色は紫色が好まれています。

 
紫色は「高貴」な色とされているため、
おじいちゃん・おばあちゃんへの尊敬の気持ちを表してくれるぴったりな色なのです。

 
そんなリンドウを漢字では「竜胆」と書きます。

古くから生薬として活用され、リンドウの根をすり潰して粉にした薬はとても苦かったため、
世界一苦いとされている竜の肝に例えられ「竜胆」という名前の由来となったのです。

 
また、リンドウの薬効は古代エジプトの時代には、発見されていました。
そして、その薬効を広めたのは、古代ローマ時代に、
現在のバルカン半島にあった王国イリュリア最後の王、ゲンティウスとされています。

リンドウの学名である「ゲンティアナ」は、そのゲンティウスの名前が由来となっているそうです。

 
花言葉の「悲しみに暮れるあなたを愛する」は、群生せず、一本ずつ咲く姿に由来し、
また、リンドウの苦い薬を飲んで悲しんでいるように顔を歪ませる相手に、
早く病気が治って欲しいと思う気持ちを意味しているともいわれています。

 
また「打ち勝つ」ですが、リンドウは長年薬として役立ってきた花ということにちなんで、
病気に打ち勝つという意味の花言葉が付けられたとされています。

 
大切な人の快癒を願う優しい気持ちが込められている花言葉ですね。
敬老の日のプレゼントにリンドウが贈られる意味がよくわかります。

 
そして、リンドウの小さな釣り鐘型の形が可愛い花姿から「愛らしい」
「正義」や「誠実」という花言葉は釣り鐘型のお花を、空に向かって咲かせていることから付けられました。

リンドウの花
写真:七彩さん(写真AC)

花言葉:「悲しみに暮れるあなたを愛する」「正義」「誠実」「打ち勝つ」「愛らしい」

誕生花:8月31日 9月12日 9月16日 9月17日 9月18日 9月20日 9月26日 10月2日 10月3日 10月13日 10月20日 10月23日

・紫のリンドウは 9月13日 9月20日

・白のリンドウは 9月18日


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※参考にさせていただいたサイトと書籍
みんなの趣味の園芸
lovegreen
wikipedia
花札庵
花キューピット
・花言葉/花図鑑(大泉書店)
・花と木の名前辞典(西東社)

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