アゲラタムは、さわやかな涼感のある淡いブルーの花色と、ふんわりとしたソフトな質感が魅力の花。花期も長くかわいい花がポンポンと咲きます。アゲラタムの特徴と育て方や花言葉などについてご紹介します。
目次
アゲラタムの特徴
アゲラタムは暑さや強い日差しにも強く、本来は多年草ですが、寒さに弱いため、春まき一年草として扱われます。ふんわりしたかわいい花がポンポンと咲き、長い期間楽しめる花です。
キク科特有の頭花をつけますが、舌状花がなく筒状花(中心の花芯に見える花)しかありません。この筒状花が長く四方に広がっているため全体を見ると糸を束ねたような独特の形をしています。
花色は淡紅色、白、青紫色などソフトな色合いが特徴!寄せ植えの定番であり切り花向きの花です。分枝が多く多花性で開花期も長く、コンテナや花壇にも適します。
科名 | キク科 |
---|---|
種類 | 一年草 |
別名 | オオカッコウアザミ(大霍香薊)、カッコウアザミ(霍香薊)、フロスフラワー |
原産地 | メキシコ、ペルー |
高さ | 50~80cm |
花期 | 5月~11月 |
増やし方 | さし芽、種まき |
アゲラタムの育て方
アゲラタムは暑さや日ざしに強く、霜が降りるころまで長く咲き続けます。日当たりと水はけのよいところであれば、土質もあまり選ばず、やせ地でも育てられます。
アゲラタムの水やりと肥料
庭植えの場合、植えつけるとき以外はほとんど必要ありません。鉢植えはしおれやすいので、乾いたらたっぷり与えます。ただし過湿や排水不良は根腐れのもとなので、極端な乾燥や、混みすぎによる蒸れには注意してください。
庭植えの場合、肥料は要らないくらいによく育ちます。肥料分が多いと葉だけ大きく茂り軟弱になりやすくなるので、肥料は少なめにやりましょう。鉢植えでは、生育の様子を見ながら追肥を施します。
アゲラタムの病気と害虫
梅雨どきなど雨天が続くと灰色かび病が出やすくなるので、混みすぎによるムレに注意します。害虫ですが、成長期にはアブラムシやヨトウムシの防除を行います。夏の乾燥期には、ハダニがつくことがあります。
アゲラタムの植え付けと植え替え
アゲラタムのタネをまいて発芽したら、本葉4枚くらいのときにポットに仮植し、根が回ったら花壇などに植えつけます。園芸店での花の咲いたポット苗の流通も多くなるので、これを利用するのも便利です。
参考:みんなの趣味の園芸
アゲラタムの花名の由来
英名のクロスフラワー(Floss flower)は花の形状が糸(フロス)を束ねたような独特の形をしていることに由来します。またアゲラタムはラテン語で「ageratos(老いない)」という意味をさし、花期が長く花が色あせないことに由来。
和名の「大霍香薊(オオカッコウアザミ)」は、葉がシソ科のカッコウ(霍香)に似て、花がアザミ(薊)に似ていることに由来するともいわれています。
アゲラタムの花言葉と誕生花
花言葉の「信頼」は、アゲラタムの長い花期にちなむといわれます。
勝さん(写真AC)
アゲラタムの花言葉:「信頼」「安楽」
アゲラタムの誕生花:5月10日、9月14日、10月24日、10月29日
早春の花一覧 / 春の花一覧 / 初夏の花一覧 / 夏の花一覧 / 秋の花一覧 / 冬の花一覧