ナデシコの特徴と育て方!花名の由来と花言葉 誕生花

丈夫で愛らしい花 ナデシコ(ダイアンサス Dianthus)の特徴と育て方!花名の由来や花言葉 誕生花

何度も繰り返し咲く、愛らしい花「ナデシコ」。日本の女子サッカーチームをなでしこジャパンと呼び一躍有名になった事で、その花の名前を知らない人はいないほどになりました。ここでは、ナデシコの特徴と育て方や花名の由来、花言葉などについて説明しています。

ナデシコの特徴

ナデシコはやさしい草姿に可憐な花を咲かせ、香りも魅力です。園芸の花として大変人気のある花であることから、沢山の種類の品種があります。

品種ごとに花の色、丈、咲く季節など、大きな違いがあります。幽玄な姿が印象的な伊勢ナデシコ、愛らしいタツタナデシコ、セキチク、テルスター、トコナツなど、どれも濃い鮮やかな色づきが美しい花です。

日本では、古くは万葉集でもその名前を視ることができるほか、紫式部の源氏物語にも、別名である「常夏」の名前を視ることができ、いかに昔から日本になじみのあった花かが分かるかと思います。また、江戸時代に園芸ブームがありましたが、その時にナデシコも多く育てられたと言われています。

中国からはいってきたセキチクを「カラナデシコ」と呼ぶのに対し、自生している日本固有種のナデシコを「ヤマトナデシコ」と呼びます。

科名 ナデシコ科
種類 多年草(品種によって異なる)
別名 ダイアンサス、トコナツ(常夏)
原産地 日本、ユーラシア中北部、ヨーロッパ、中国など
高さ 15~60cm
花期 4~11月、品種により通年
増やし方 種まき、さし芽、株分け

 

ナデシコの育て方

ナデシコは苗ポットでも種でも簡単に育てることができます。湿気に弱いため、水はけが良いところで、蒸れずに育てることがポイント。土も、砂やパーライトを少し混ぜることで、水はけのよい土にしましょう。

高温にも強くはありませんので、風通しを良くして涼しいところで育てましょう。

品種によりますが、長く花を咲かせ続けることができ、四季咲き性の物は花を切り詰めることで、秋にも花を楽しむことができます。

水やりと肥料

乾燥には比較的強いのですが、生育・開花には十分な水分が必要なので、用土が乾いたらたっぷり水を与えます。葉幅が広く、質が薄くて柔らかいタイプの品種では、乾燥させると下葉が枯れ上がりやすいので注意を。

肥料は真夏と真冬を除き、成長期に月1回の置き肥をするか、または月3回ほど液体肥料を施します。四季咲き性の品種は、肥料が切れると花つきが悪くなるので、やや回数を多めに、こまめに施すようにします。

病気と害虫

混みすぎたり風通しが悪いと灰色かび病やさび病などが出やすいので、花がら摘みや切り戻しをすることで株が蒸れないようにしておきます。

害虫はアブラムシに注意し、生育期を通じ発生ししだい早目に防除します。

植え付け、植え替え

ナデシコは細根がびっしり張るので、鉢では根詰まりしやすいものです。植えるときは間隔を空けて植え、大きくなった時に詰まりすぎないようにしましょう。毎年、春か秋に根をほぐして新しい用土で植え直します。

【作業】梅雨期の蒸れや夏越しに備えて、切り戻しを行います。草丈の高いものでは、花が終わった茎を順次、株元近くで切り取ります。草丈の低いものでは、開花が一段落したら半分くらいの高さまで刈り込みます。

四季咲き性の品種も、梅雨前に刈り込んで地際近くから新芽を吹かせると、秋の花つきや見栄えもよくなります。ただし、マット状にこんもり茂る、‘花はな’などの品種は刈り込まずにそのまま育てることができます。
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ナデシコの花名の由来

ナデシコの花は小さく、色も愛すべきところから、愛児に擬した「撫でし子」が有力である。という説があります。

『万葉集』の和歌には、撫でるようにしてかわいがる子(女性)と掛けて詠んだものが見られますが、それは現代で言う「カワラナデシコ(河原撫子)」を指しているといわれています。
 

ナデシコの誕生花と花言葉

「純粋な愛情」「貞節」「無邪気」の花言葉は、女性的なナデシコの佇まいに由来しています。
また「大胆」「才能」は、花の鮮やかな色からインスピレーションを受けてその花言葉が付いたと言われています。
ナデシコの特徴と育て方!花名の由来と花言葉 誕生花
写真:八宝菜うどん(写真AC)

ナデシコの花言葉:「純粋な愛情」「貞節」「無邪気」「大胆」「才能」

ナデシコの誕生花:7月22日

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