まっすぐ伸びた茎に、段々に花がつく印象的なダンギクは、楚々とした雰囲気を感じさせてくれる花です。ダンギクの特徴や育て方、花言葉や誕生花をご紹介します。
目次
ダンギクの特徴
ダンギクは、茎を取り囲むように葉の付け根に花が集まって咲くのが特徴で、長いおしべとめしべが突き出した様は、花がふわふわした印象を与えます。
江戸時代から、園芸植物として親しまれてきたダンギクは、もともと海に近く、日当たりのよい岩山の崖や急斜面に自生する多年草。冬は根から上が枯れますが、翌年また残った部分から芽を出し成長するという強い花です。
「シロバナダンギク」「モモイロダンギク」などが一般的ですが、交配種の「カリオプテリス・クランドネンシス」という品種や、寒さに強い花式部という品種もあります。
切り花として人気で、盆栽としてもよく好まれて育てられる花です。
科名 | シソ科 |
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種類 | 多年草 |
別名 | カリオプテリス、ランギク(蘭菊)ランコウソウ |
原産地 | 日本、朝鮮半島南部、中国南部、台湾 |
高さ | 30~80cm |
花期 | 7月~9月 |
増やし方 | 挿し芽、タネ撒き |
ダンギクの育て方
ダンギクは風通しのよい日なたで育てます。日陰でも枯れはしませんが、花つきが少なくなります。根がとてもおう盛に張るので、鉢は5号以上の大きめのものを選びます。
一般的な草花用培養土でよく育ちます。根腐れが心配な場合やプラ鉢で育てるときは、水はけをよくするために軽石やパーライトを加えるとよいです。
新芽は放置するとまっすぐ伸びるだけなので、20cmほど伸びたところで半分ほど切り戻し、その後、伸び出すわき芽を育てます。こんもりと茂らせたい場合は、さらにその枝を同様に摘心するといいです。混み合った枝は適当に間引きしてください。
また、庭植えなどで大きくなりすぎて倒れてきた場合は、支柱を添えて支えるようにします。
水やりと肥料
鉢植えは、表土が乾いたら十分に与え、庭植えの場合は、よほどの日照りが続かないかぎり必要ありません。
肥料は、チッ素、リン酸、カリが等量か、それに近い配合の緩効性肥料を、春の芽出しから夏にかけて施します。5号鉢で有機質肥料を施すなら親指大のものを3~4個、月1回置き肥をしましょう。
夏以降は、リン酸とカリ主体の液体肥料を1000倍に薄めたものに切り替えて、週に1回施し、花つきを促します。
病気と害虫
ほとんどありません。
植えつけ、植え替え
鉢植えでは、4月から5月に毎年行い、庭植えの場合は、3年に1回、株を掘り上げて整理し、植え直します。
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ダンギクの花名の由来
ダンギクは茎を取り囲むように、葉の付け根に菊に似た青紫色の小花が花が集まって、何段にも重なって咲くことに由来します。
ダンギクの花言葉と誕生花
「忘れえぬ想い」は、思い出が重なるように、ダンギクの花も一段一段と重なって咲くことからつけられたのでしょう。
ダンギクの花言葉:「忘れえぬ想い」「悩み」「魅惑」「わがまま」
ダンギクの誕生花:9月16日 9月28日 10月25日
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