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シュウメイギクの特徴
シュウメイギクは秋の風情を感じさせる優雅な花。
茎は上部でまばらに分岐し、それぞれの枝先に
キクの花に似た花径5cmほどの花を咲かせます。
草丈50~80cmでキク科でなくキンポウゲ科の多年草で
花名は形が菊に似ていることからつけられました。
花びらに見えるのは萼で、
キンポウゲ科に見られる特徴とされています。
シュウメイギクの萼片は15~30枚ほど。
白花の他、赤紫色の花も多く、
素朴で古典的な美しさが魅力です。
切り花をはじめ、花壇や鉢植えに広く利用されています。
花が散った後には球状の花芯が残り、
それが熟して割れると真っ白な綿毛が現れます。
綿毛の中には胡麻粒のような種子が多数あり、
風に吹かれて飛散し増えていきます。
科名 | キンポウゲ科 |
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種類 | 多年草 |
別名 | キブネギク・アキボタン・トウギク |
原産地 | 中國 |
高さ | 50~80cm |
花期 | 9~10月 |
増やし方 | 種まき・株分け |
シュウメイギクの育て方
シュウメイギクは暑さ寒さにも比較的強く日本中で栽培できますが、
夏はどちらかというと涼しい地域の方が成長が活発です。
根っこは高温や乾燥に弱いので、株元は直射日光が当たらないようにします。
また、水はけが悪いと、根腐れや土壌病害が多くなるので、
植えつける際には腐葉土などを混ぜて水はけをよくしておきます。
日当りが悪いと花付きが悪くなるため、
理想的な植え場所としては、株元が日陰で葉には日が当たるようなところが適しています。
水やりは庭植えの場合、根がしっかり張れば、ほとんど不要ですが
極端に乾燥するようならたっぷりと水やりをしましょう。
鉢植えは、水切れすると葉が枯れやすいので、
土の表面が乾き始めたら早めに水やりをするようにします。
シュウメイギクの花言葉
花名のシュウメイギクは漢字で秋明菊と書き、
秋にキクの花に似た明るい花を咲かせることに由来します。
古い時代に中国から入り、京都の貴船地方に野生化したものが見られますが、
これが別名キブネギク(Anemone hupehensis)で、本来のシュウメイギクといわれています。
シュウメイギクはアネモネの仲間(イチリンソウ属)で
中国が原産で日本へは古い時代に渡来し、各地に帰化しています。
英語で「Japanese anemone(日本のアネモネ)」と呼ばれているように、
シュウメイギクの花言葉「薄れゆく愛」は、アネモネの花言葉にちなむといわれています。
白いシュウメイギクも清楚できれいですね。
写真:しげあきさん(写真AC)
花言葉:「褪せてゆく愛」「薄れゆく愛」「忍耐」「淡い想い」「耐え忍ぶ恋」
誕生花:9月5日 9月14日 9月30日 10月2日 10月3日 10月7日 10月8日 10月10日 10月12日 10月15日