ヒソップの特徴と育て方!花名の由来や花言葉 誕生花

ヒソップ(hyssop ヤナギハッカ)の特徴と育て方 花名の由来と花言葉 誕生花

ヒソップは、青紫系の色合いの花が美しい人気のハーブ。多年草なので、一度植えると数年花を楽しむことができます。ここではヒソップの特徴と育て方、花名の由来や花言葉についてご紹介します。

ヒソップの特徴

ヒソップは低木ですが宿根草のように寒くなると地上部が枯れ、春になると勢い良く枝が芽吹いてきます。柳のような形の葉や花には、ミントに似たさわやかな香りがします。花は初夏から夏の間に穂状の花が開花!美しい紫や青の濃淡、ピンクや白もあり、控えめながらも清楚な美しさに魅了されます。

このようにハーブ以外に、花がとても美しいことから園芸素材としても利用されています。株が若いうちは花穂も少なめですが、株が充実してくるとたくさんの花穂(新枝)を出すようになり、満開になるとそれは見事なものです。こんもりと形良く茂り、全体に花が付くのでとても庭が見栄えがするものです。

また名前が似ていますがアニスヒソップ(多年草)とは別の植物で、数年管理すると古い枝は木化してきます。ローズマリーやラベンダーと比べると知名度では劣りますが、花の美しさでは負けていません。庭をハーブガーデン風にするならばぜひ欲しい植物の一つといえるでしょう。

ヒソップの葉をもむとピリッとしたスパイス系の辛めの香りがし、どちらかというとコショウ系で主に料理の香り付けなどに用います。葉の香りは強めなので、スパイスとして料理に使う場合は控えめのほうがよいでしょう。食材との相性は幅広く、主に油っぽい主に料理の香り付けなどに用います。肉料理、野菜類、豆類、チーズ類などに合います。

科名 シソ科
種類 宿根性低木
別名 柳薄荷(ヤナギハッカ)
原産地 ヨーロッパ・中央アジア
高さ 40~60cm
花期 6~9月
増やし方 種まき、さし芽、苗

 

ヒソップの育て方

ヒソップは日あたりを好み、通気性が良くて濡れてもすぐ乾く土を好み、全体的に頑丈です。基本的には放置気味で良い手がかからない植物で、暑さにも寒さにも強いハーブです。

しかし乾燥期にはハダニの猛襲を受けますがハダニに襲われてもまず枯れることはありません。葉が白っぽくなるのが気になる場合にはジョウロで葉に水をかけて洗い流すとよいでしょう。

毎年冬に地上部が枯れるため、樹形は毎春ごとに更新されますのであまりこだわらなくて大丈夫です。花が終わったら枝を軽く刈り込んでおきます。

冬季、涼しい地方では地上部が枯れてなくなります。地植えの場合は心配ありませんが、鉢植えの場合はたまに水を与えておきましょう。休眠しているので回数や量は少なくて大丈夫です。

ヒソップの水やりと肥料

ヒソップは多湿に弱いので水はやりすぎないよう、土の表面が乾いてから行うようにします。地植えの場合、一度根付いてしまうと、炎天下が続くようなことがない限り、水やりをしなくても育ちます。

肥料は地植えの場合、植え付ける際に堆肥を混ぜ込んでおき、追加として5月-6月に粒状の化成肥料を少量株元にばらまきます。鉢植えのものは5月-6月の間、液体肥料を1週間に1回程度与えます。

ヒソップの病気と害虫

ヒソップには目立った病害虫の害はありませんが、ハダニとバッタには好まれ、優先的に狙われることもあります。
ただし花は被害を受けないので、葉が無くなっても花は咲きます。葉が白っぽくなるのが気になる場合にはジョウロで葉に水をかけて洗い流すとよいでしょう。

ヒソップの植え付けと植え替え

地植えの場合は植えっぱなしでかまいません。鉢植えの場合、鉢の中が根でいっぱいになったら植え付けや植え替えの4月頃に一回り大きな鉢に植え替えます。

苗を鉢植えにする場合、4~5号鉢(直径12cm-15cm)に1株、庭やコンテナに複数植える場合は20cm-30cm間隔で植え付けます。ある程度横にも茂るので間隔は広めにとるようにします。

参考:みんなの趣味の園芸 / ヤサシイエンゲイ

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ヒソップの花名の由来

英名のアニスヒソップの由来となったヒソップ(Hyssopus officinalis)は、古代の香料植物の名称でオフィキナリスは「薬用」の意味をさします。ヒソップとアニスヒソップは花穂の色や形がよく似ているため混同されることがありますが、ヒソップはヤナギのような細い葉をもち、やや苦みのあるゴマとミントを合わせたような香りがあるハーブなので、識別できるようです。

和名のヤナギハッカですが、柳のような葉をしていて、シソ科の植物独特のスーッとしたミントのような香りを楽しむことができる為、この花名がつけられました。

 

ヒソップの花言葉と誕生花

花言葉の「浄化」ですが、西洋ではヒソップには穢れを取り除く働きがあると信じられ「清めの儀式」で用いられていました。

「ヒソップの枝でわたしの罪を洗ってください。私が清くなるように私を洗ってください。雪よりも白くなるように」と心身共に浄化の力が期待されていました。

また「清潔」はまっすぐ直立した枝にピンク・白・青紫の花を穂状につけるヒソップの花姿。ミントのようなさわやかな香りがし、嗅ぐとすっきりと気分が浄化されるような気がします。薬効もありこの花言葉がついていると思われます。

ヒソップの特徴と育て方!花名の由来や花言葉 誕生花
写真:hicさん(写真AC)

ヒソップの花言葉:「清潔」「浄化」

※海外では:「cleanliness(清潔)」「sacrifice(犠牲)」

ヒソップの誕生花:5月25日、9月10日
 

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