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藤の特徴
フジは日本固有の植物で、本州・四国・九州に分布する、つる性の花木。
葉は奇数羽状の複葉で、4~6月に枝先に長い総状花序を出し、
青紫や白色の蝶形の花を房状に下垂させている姿はとても優雅で壮観です。
フジには多くの品種があり、広義にはフジ属を指しますが、狭義には同属のノダフジ(W.floribunda)を指します。
ノダフジとヤマフジ(W.brachybotrys)は、よく混同されますが、
ノダフジのツルは「上から見て時計回りに巻き上がりますが、ヤマフジはツルの巻き方が逆で花房も短いのが特徴です。
科名 | マメ科 |
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種類 | 落葉つる性木本 |
別名 | ノダフジ |
原産地 | 日本 |
高さ | 10m以上 |
花期 | 4月下旬~6月 |
増やし方 | 種まき、さし木、とり木、接ぎ木 |
藤の育て方
基本的に移植や植え付けは11月~入梅までに行います。
根は浅く張るので表土が腐植質に富み、日当たりのよい場所で、やや湿潤なところが適しています。
水やりですが、乾燥すると生育や花つきが悪くなるので、庭植え、鉢植えともに水切れには注意しましょう。
花後の剪定と、冬の剪定があります。
花後の剪定は余分な枝を取り除き、木の骨格を整え、樹幹内部まで日光が入るようにします。
冬の剪定は11月中旬以降から3月までに行います。花芽は8月下旬には確認できるので、花芽を残しながら不要なつるや枝を整理していきます。
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花名の由来
藤の花名の由来は諸説ありますが、一番よく知られているものは藤の花びらが風に吹かれて散る様子を表現した「吹き散る」という言葉が転訛したものと言われています。
そして、ノダフジ(野田藤)の名は、フジの名所であった大阪市福島区野田にちなみ、植物学者の牧野富太郎により命名されるきっかけとなった同区玉川の春日神社には、野田の藤跡碑が建立されています。
藤の豆知識
・丈夫なつるは古代より縄の代用としたり、籠や椅子などの材料として用いられました。
・ヤマトタケルノミコトが船の艫綱を太いフジにつないだという伝説があります。
・万葉集には、27首の藤を詠んだ歌が知られています。
・つるが蛇に似て、またフジが不時に通じるため、庭に植えるのを嫌う風習がある一方で、神聖な木ともされました。
・花や新芽は食べられます。
藤の花言葉
藤の花言葉は、その優美な花姿からきています。
花言葉の「歓迎」は、長く伸びたつるから降り注ぐように滴り落ち、たくさんの花を咲かせる藤の花姿から。
「気品」は、花の紫色の高貴さから。
「豊穣」は、花が垂れ下がる様子が稲穂をイメージさせ豊作を予兆させることが由来です。
「男女和合」はツルが絡みつくように伸びる性質からで、特に松に絡みつく藤は吉祥とされています。
色別では、白と紫のみ花言葉があります。
写真:しげあきさん(写真AC)
全般の花言葉:「気品」「豊穣」「男女和合」「歓迎」「佳客」「忠実な」「恋に酔う」
紫の藤:「君の愛に酔う」
誕生花:4月1日 4月5日 4月29日 4月30日 5月8日 5月21日 5月25日 5月31日