新春の花フクジュソウ

フクジュソウ(福寿草)の特徴と花言葉

フクジュソウの特徴

フクジュソウは「元旦草」と呼ばれるように、おめでたい花として知られ
正月の床飾りの鉢花として人気の高い花です。

 

花期には草丈10cm前後、花は花径3~4cmで、花弁は5枚以上、
花色も、黄色や橙色、赤や白などもあります。

一重、八重、花弁が退化したものまで様々。

 

日が当たると開き曇ると閉じるという特徴があり、
パッといっぱいに花びらを広げた姿は何とも可憐です。

葉は花が全盛期の頃は目立ちませんが、
やがて花が咲き終わる頃に出て、草丈も伸び、最終的に20cmくらいになります。

 

またフクジュソウの根には、アセボトキシンなどの有害物質の配糖体が含まれ
呼吸困難や心臓麻痺を起こすので食用や薬用は厳禁です。

地面から芽を出したばかりの頃は、フキノトウと間違えて食べ、中毒を起こす危険も。

科名 キンポウゲ科
種類 多年草
別名 元旦草、元日草、朔日草、福徳草、賀正蘭、長寿菊
原産地 シベリア、中国、日本
高さ 10~30cm
花期 2~4月
増やし方 株分け、タネまき

 

 

フクジュソウの育て方

鉢植えの場合、芽出しから開花までは午前中日当たりの良い場所へ、
葉が固まるころからは、風通しの良い明るい日陰や、木もれ日の下に置きます。

夏前には落葉するので、鉢植えは地上部が枯れたら日陰で管理します。
 

庭植えも同様の理由で、夏に木陰を作る落葉樹の下が適しています。
樹木の下の日当たり側か、落葉樹と落葉樹の間に植え込むと自然に繁殖し、春に先駆けて美しい花を咲かせてくれます。

 

鉢植えの水やりですが、芽出しから葉のある時期はたっぷりと水を与え、
開花後は花に水がかからないように注意をします。

庭植えの場合は自然の雨にまかせますが、葉のある時期に晴天が続くようなら水やりをします。

 

肥料は植え込みの際に、元肥として緩効性化成肥料を1株当たり数粒入れると効果的です。
芽出しが始まったら置き肥をします。

同時に2週間に1回液体肥料を施すとよいでしょう。鉢植えも庭植えも同様です。

灰色かび病、炭そ病、ウイルス病などに気をつけて管理します。

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フクジュソウの花言葉

和名の「福寿草(フクジュソウ)」は、幸福と長寿を意味し、
明るく福々しい金色の花を咲かせるため「幸福」。

開花期がながいことで「長寿」として新春を祝う花として名づけられました。

 

日本で最初の園芸書『花壇網目』にて初めて始めの項に登場。
早春に咲くため江戸時代初期から祝儀の花として珍重されたとされています。

ヨーロッパにもこの花の仲間があり、赤いフクジュソウは悲しい思い出の象徴になっています。

学名のアドニスは、ギリシャ神話に登場する美少年アドニスのことで、
美の女神アフィロディテに愛されていましたが猪に突かれて命を落とします。

そして、彼の血の跡に咲いたのが赤い福寿草だったのです。

この花は黄色い花なので神話と結びつかないですが、西欧のキンポウゲ科の仲間には
赤い花をつけるものもあることからなずけられたといわれています。

フクジュソウの学名 Adonis(アドニス)は、
ギリシア神話で猪に殺された美少年アドニスの名前に由来します。

 
「悲しい思い出」は、ギリシャ神話に登場する美少年アドニスが命を落とし、その地の後に咲いたのが赤いフクジュソウだったというエピソードから。アドニス神話では赤い花はアネモネ。

 
「死の危険」の由来は、フクジュソウの根に毒性があることが由来になっています。

新春の花フクジュソウ
写真:frogmoonさんによる写真ACからの写真

全般の花言葉:「幸福」「長寿」「幸せを招く」「永久の幸福」「悲しき思い出」「死の危険」

誕生花:1月1日、1月3日、1月4日、1月10日、1月12日、1月23日、1月26日、2月26日、4月6日、4月11日、4月26日、

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