アルストロメリアは、シックな色からカラフルな色まで多彩でエキゾチックな花です。1つの茎から複数の花をつける華やかな花姿から、1本飾るだけでも華やかになり、花もちがよいためフラワーアレンジや花束にもよく使われています。
目次
アルストロメリアの特徴
アルストロメリアは、南米に100種類ほどが自生し、花形や花色も種類によって異なりますが、多くのものはチリタイプとブラジルタイプに大別され、種によって高地から低地、乾燥地から湿地と、生育環境はさまざまです。
日本へは1926年(大正15年)に、渡来しました。
多花性でとても華やかなうえに花もちが良いため、花壇でも家庭用の切り花としても利用価値が高い花として人気があります。
花が左右対称に開き、小さなユリのような花弁の一部に縞模様(条斑、条紋)が入り、これが大きな特徴です。6枚の花弁のうち、外側の3枚は丸みがあって大きく、単色または複色、内側の3枚のうち上の2枚は特にこの縞模様がはっきりしています。(ただし、縞模様がないものもあり、これをスポットレスと呼ぶ)
葉はつけ根のところで180度ねじれていて、裏面が上になるなど、花弁も葉もとても珍しい特徴をもっています。
科名 | ユリズイセン科 |
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種類 | 秋植え球根 |
別名 | ユメユリソウ(夢百合草)、ユリズイセン(百合水仙)、インカリリー |
原産地 | 南アメリカ |
高さ | 30~100cm |
花期 | 5~6月 |
増やし方 | 株分け、種まき |
アルストロメリアの育て方
アルストロメリアは品種によっても多少異なりますが、全般的に日当たりと水はけの良い場所を好みます。
水はけが悪いと球根が腐るので 水はけをよくして深く根が張れるようにしてやります。春と秋の成長期は日なたで管理し、夏は日陰、冬は凍らないところに置くなど配慮が必要なので、移動できる鉢植えの方が育てやすいでしょう。
水やりと肥料
庭植えのものはほとんど不要です。鉢植えは、春の伸長・開花期は土の表面が乾いたらたっぷり与えます。開花後は乾かし気味にして、葉の茂り具合に応じて水やりします。葉が枯れて休眠に入るようなら水は与えません。秋以降は多少湿り気がある程度にしておき、茎葉の成長によって水の量を加減しましょう。
肥料も庭植えではほとんど不要です。鉢植えは、春の芽出しのころから開花まで、月に1回の置き肥か月に3~4回の液体肥料を施します。
病気と害虫
土壌菌による病害(根腐れ、茎腐れ)、灰色かび病などが発生しやすくなります。高温期の多肥多湿と込みすぎに注意し、花がらや枯れ葉などは早めに取り除きます。
アブラムシが発生したら見つけ次第早めに防除します。
植えつけ、植え替え
鉢植えは、用土の劣化や目詰まり、根詰まりで生育が悪くなるので、1~2年ごとに新しい用土で植え直しをします。
作業は休眠中に行うのが安全で、生育の始まる直前の9月から10月と3月から5月が適期です。地下茎の先の太く白い芽を傷つけないように彫り上げ別の場所に植えなおします。
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アルストロメリアの花名の由来
花名の由来は、植物学者アルストレメールの名にちなみつけられました。
南米原産のものが多いため、英名では「インカの百合」や「ペルーの百合」とも呼ばれます。
アルストロメリアの花言葉
「持続」は花もちがよく、長い期間咲き続けることに由来します。
アルストロメリアはリンネの友達である植物学者アルストレメールの名まえからつけらえましたが、リンネの友達への心遣いが「気配り」という花言葉になったといわれています。
「友情」「未来への憧れ」という花言葉もあるので、卒業や入学に向けての友達へのプレゼントにも喜ばれると思います。
アルストロメリアは、かなり良い花言葉が多いので、花の色に花言葉を添えてプレゼントにもいいですね。
アルストロメリアの花言葉:「幸い」「未来への憧れ」「持続」「エキゾチック」「幸福な日々」「友情」「献身的な愛情」など。
色によっても違いがあります。
オレンジのアルストロメリア:「友情」
赤のアルストロメリア:「幸い」
黄色のアルストロメリア:「持続」
ピンクのアルストロメリア:「気配り」
白のアルストロメリア:「凛々しさ」
紫のアルストロメリア:「未来への憧れ」
アルストロメリアの誕生花:2月18日 2月26日 3月13日 3月25日 3月27日 4月9日 4月11日 4月18日 5月5日 6月11日 8月1日 11月14日 11月19日 11月21日 12月16日
赤の誕生花:8月9日 8月10日
濃ピンクの誕生花:12月20日
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