ウスベニアオイの花が咲き始めると夏の到来を感じます。
ウスベニアオイの特徴と育て方や花言葉をご紹介しましょう。
目次
ウスベニアオイの特徴
ウスベニアオイはアオイ科の多年草で赤紫のかわいらしい花を咲かせ、コモンマロウとも呼ばれます。
マロウの種類には、ウスベニアオイ(コモンマロウ)、ジャコウアオイ(ムスクマロウ)、ゼニアオイなどがあり、マロウと言われたら、ウスベニアオイのことを指す場合が多いようですね。
5枚に分かれた花びらを持ち、花数も多く付け根から濃い色の線が入るという特徴があります。草丈は高く、2メートル近まで達することも。
ウスベニアオイの花は、「マロウブルー」という名前でハーブティーとして使われ「アントシアニン」という色素が含まれていることから、鮮やかな青色が特徴的。さらにレモンを入れることでアルカリ性から酸性に変わり、紫色からピンク色になるということからとても人気のあるハーブティーです。
その他、草木染めやサラダとして食すことも可能だそうですが、妊婦や食物アレルギーの持つ方などは注意が必要です。
科名 | アオイ科 |
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種類 | 多年草 |
別名 | ブルーマロウ、コモンマロウ、マロウ、ウスベニアオイ(薄紅葵) |
原産地 | ヨーロッパ、北アフリカ |
高さ | 30~200cm |
花期 | 5~8月 |
増やし方 | 株分け、挿し木、種まき |
ウスベニアオイの育て方
ウスベニアオイ(マロウ)は日当たりと風通しがよく水はけの良い場所を好みます。丈夫で植えっぱなしにできる宿根草ですが、一株の寿命はあまり長くなく、4~5年に1回、さし芽やタネで更新するといいでしょう。
ある程度充実した株が冬の寒さに反応して開花するので、タネでふやすときは春にまき、冬までに苗を大きく育てます。
水やりと肥料
鉢植えの場合は、鉢土の表面がよく乾いたらたっぷり水やりします。庭植えの場合、根が張ったあとはほとんど必要ありません。
元肥として緩効性化成肥料を施し、成長の始まる春と秋に、追肥として緩効性肥料を置き肥するか、液体肥料を施します。
病気と害虫
ウスベニアオイは丈夫な植物なので病気はほとんどありません。
害虫はハマキムシ、アブラムシ、ワタノメイガなどが発生します。見つけ次第駆除したり、捕殺して対処します。
植えつけ、植え替え
3月上旬から5月上旬と9月下旬から11月上旬ごろに行います。苗を鉢植えにする場合は、水はけと通気性に富み、適度な保水性のある土が適しています。
太い根を切らないように注意し、9~10号鉢に植えつけます。庭植えでは株間を50~100cmくらいとります。
植え替えは、鉢植えでは株がいっぱいになったときだけ、株分けを兼ねて行います。庭植えでは植えっぱなしにするのがよいでしょう。
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ウスベニアオイの花名の由来
属名の学名「Malva(マルバ)」は、ギリシア語の「malache(やわらかくする)」を語源とし、この植物の粘液に緩和剤効果があることにちなむといわれています。
和名の「薄紅葵(ウスベニアオイ)」は、薄い花びらの紅葵という意。
英語では「Common mallow」「blue Mallow」などと呼ばれ、花はハーブティーとして利用され、お湯を注ぐと青いお茶になることからブルーマロウやコモンマロウとも呼ばれます。
ウスベニアオイの花言葉
花言葉「穏やか」「柔和な心」「やさしさ」は、朝摘むと1日病気から身を守ると伝えられるほど、ウスベニアオイの優れた薬効に由来します。昔からハーブティーは苛立ちを鎮め喉の痛みや炎症を和らげる効果などがあり苦痛を治してくれる薬草でした。
ウスベニアオイの花は、「マロウブルー」という名前でハーブティーとして使われています。乾燥させた花にお湯を注ぐと青いお茶になり、さらにレモンを加えると華やかなピンク色に変化することから「魅力的」「悩殺」「熱烈な恋」という花言葉が付いたと思われます。
和名の薄紅葵もきれいな響きですが、ハーブティーがまたステキですね。
写真:うさみのん(写真AC)
ウスベニアオイの花言葉:「穏やか」「柔和な心」「温厚」「魅力的」「悩殺」「熱烈な恋」
ウスベニアオイの誕生花:8月3日 8月14日 10月28日
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