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カンナの特徴
カンナは1~2mの草丈の高い多年草で、太い茎の先に花径10cmほどの花が数個まとまってつき
グラジオラスに似た花形をしています。
花弁に見えるものは雄しべが変形したもの。
赤というイメージが強いカンナですが園芸品種は豊富で
花色は鮮やかな赤や黄色、ピンク、白、絞りや斑入りもあります。
葉は緑葉と十円玉のような色の銅色や、黄色と緑のストライプ、葉脈が白いものなどもあり
いづれも肉厚で長さ40cmほどと大きいのが特徴です。
熱帯アメリカが原産地で、日本には江戸時代初期井渡来しダンドク(檀特)の名前で呼ばれました。
夏の炎天下に負けないほどのパワフルさで
夏を謳歌するように咲く情熱の花といわれています。
科名 | カンナ科 |
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種類 | 多年草 |
別名 | ハナカンナ、ダンドク |
原産地 | 熱帯アメリカ |
高さ | 40~180cm |
花期 | 6~10月 |
増やし方 | 苗、分球 |
カンナの育て方
カンナは熱帯原産の植物のため高温多湿に強く、
日本の夏の暑さにもびくともせずに生育します。
暑ければ暑いほど生育がよくなり、
色鮮やかで大輪の花を次々と咲かせるので、夏の花壇に最適です。
日当たりが悪い所では花立ちが悪くなるので、
必ず日当たりと水はけのよい肥沃な場所に植えるようにします。
鉢土が乾いたら、水やりし、実生系の品種においては、
鉢を水につけて栽培することも可能で、真夏は腰水灌水すると管理が楽になります。
庭植えの場合は、干ばつのとき以外は、水やりはほとんど必要ありません。
また、暖地では、冬は盛り土やマルチングなどの防寒をすれば露地でも冬越しが可能。
それ以外の地域では、秋に地上部が枯れ始めたら、鉢ごと室内に取り込むか、
庭植えの場合は根茎を掘り上げ、室内で貯蔵します。
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カンナの花名の由来
カンナという名前は、水辺の植物アシを意味するケルト語が語源で
カンナの茎がアシのように管状になってることに由来。
また、秋に実が熟すと、複数の重く丸く黒い種子を作り、
これが散弾銃の弾丸のように見えることから、英名Indian shotと呼ばれています。
カンナにまつわる伝説・伝承
ミャンマーの伝説ではカンナは仏陀の血の色といわれています。
仏陀の人気に嫉妬していたデワダッドという悪魔が、有る日、
丘の上から仏陀めがけて岩を落とし、岩が当たった仏陀の足の指から大地に血があふれでました。
その後に咲いたのが真っ赤なカンナだったといいます。
カンナの花言葉
花言葉の「情熱」「快活」などは、
真夏の日差しに負けない強さと華やかさを持っていることからつけられたといわれています。
写真:たかやんさん(写真AC)
写真:toyさん(写真AC)
花言葉:「情熱」「快活」「永続」「堅実な未来」「雄大な美しさ」「妄想」
赤いカンナは「堅実な未来」黄色いカンナは「永続」
誕生花:6月30日 8月2日 8月3日 8月19日 8月30日 9月13日 9月21日
※赤いカンナは8月16日
※参考にさせていただいたサイトと書籍
・みんなの趣味の園芸
・花札庵
・四季の花便利帳(主婦の友社)
・誕生花辞典(大泉書店)
・花言葉/花図鑑(大泉書店)
・花と木の名前辞典(西東社)