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カラーの特徴
カラーは白くしっとりした絹をくるりと巻いたような優雅な花を、
花径の先に上向きにつける草丈70~80cmになる多年草の球根植物です。
一般に花といわれるラッパ状の部分は
サトイモ科に特有の仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれる、
苞が変形したもので、中にある黄色い棒状のものが花になります。
カラーといえば清楚な白い花に長い茎が頭に浮かぶと思いますが、
黄色いキバナカイウ(Zantedeschia elliottiana)や
桃花のモモイロカイウ(Z. rehmanniii)などがあり、
これらの交配によって多くの品種が作り出され、
赤、オレンジ、黄、ピンク、白、紫など花色もとても豊富です。
花の形(苞の形)は細長いものから広い漏斗状まで幅があり
葉の形も三角形のやじり形や細長いほこ形があり、長く太い茎が特徴。
乾燥した土地を好む畑地性と、水辺を好む湿地性の2種類があります。
花壇や鉢物、切り花として人気で利用されています。
科名 | サトイモ科 |
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種類 | 多年草 球根 |
別名 | 和蘭海芋(オランダカイウ)、ザンテデスキア |
原産地 | 南アフリカ |
高さ | 30~90cm |
花期 | 6~7月・9~10月 |
増やし方 | 分球 |
カラーの育て方
日当たりと水はけがよく、温暖で夏は比較的乾燥する場所が適します。
春の生育期はやや多湿でもよいのですが、
開花後高温期の多湿は病気が出やすくなり、球根が腐る原因となります。
鉢植えも日当たりの良い場所が適していますが、夏の強い直射日光はなるべく避けて
明るい日陰や半日陰へ移動させ、鉢内が高温にならないようにしておきましょう。
水やりですが、春の芽出しから開花中は、用土が乾いたらたっぷり水を与えます。
畑地性は乾燥気味に、湿地性は適度に湿り気のある粘土質の土壌で
新根が伸びる成長期は水切れに注意し、
しっかり成長させることがよい花を咲かせるポイントです。
地植えは3~4年は植えっぱなしでもOKだそうです。
カラーの花名の由来
学名(Zantedeschia aethiopica)のザンテデスキアは、イタリアの植物学者が由来とされていますが、詳細は不明だそうです。種小名のエティオピカは「アフリカの」という意。
花のように見える仏炎苞が、まるでワイシャツの白い襟(カラー)を思わせることからカラーとつけられ、
和名の和蘭海芋(オランダカイウ)は、水辺を好むさといもの仲間ということで根がサトイモに似ていることに由来します。
欧米ではリリー・オブ・ナイル という、「ナイルのゆり」というシャレた名前で呼ばれたりしているそうですよ。
カラーの花言葉
花言葉の「純粋」「清浄」「清楚」は白い花に共通するシンボルといえます。
「優雅」はラッパ状のエレガントな花姿に由来します。
「仏の後光」は、花に見える白い部分が苞で、内側の黄色い花を仏さまと見立て、
苞が後光のように取り囲んでいる姿から「仏炎苞(ぶつえんほう)」と呼ばれているんだそうです。
そして、白い花は無垢や貞節を表し、カラーは花嫁を輝かせるしとやかな花ということで、
結婚式に花嫁が持つ花としてふさわしいことから「幸福な結婚」という花言葉がつけられたとされています。
カラー全般の花言葉:「純粋」「清浄」「清楚」「優雅」「仏の後光」「乙女のしとやかさ」「幸福な結婚」
白の花言葉:「清浄」「清楚」「乙女のしとやかさ」「凛とした美しさ」「愛情」
黄色の花言葉:「壮大な美」
ピンクの花言葉:「情熱」
紫の花言葉:「夢見る美しさ」
カラーの誕生花:4月2日 5月5日 5月22日 5月23日 5月31日 6月17日 6月27日 7月26日 7月28日 10月31日 11月2日 11月26日 12月5日 12月15日
白色の誕生花:2月19日 5月14日 5月23日 7月5日
黄色の誕生花:5月5日 7月28日
紫色の誕生花:10月28日 11月21日
ピンクの誕生花:6月19日 7月28日 10月31日
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