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ワレモコウの特徴
ワレモコウは多年草で日当りの良い草原に見られる秋の代表的な山野草です。
1mほどの草丈で、上部で枝分かれして、
それぞれの枝の先に暗赤色のコロンとしたボタンのような1~2cmほどの花穂が直立します。
正確には花びらがない2mmほどの小さな花が集まったものなのですが、
赤みを帯びた暗赤色の部分は萼です。
萼に長く色が残るので、秋遅くまで楽しむことができ
野原で見かけるものの他、庭や鉢植えで鑑賞されたりします。
個性的な花姿は茶花やフラワーアレンジメントとして好まれ、利用されています。
科名 | バラ科 |
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種類 | 耐寒性多年草 |
別名 | キュウリグサ・ダンゴバナ |
原産地 | ユーラシアの温帯から亜寒帯、北米大陸北西部~西部 |
高さ | 20~120cm |
花期 | 7~10月 |
増やし方 | 種まき・株分け |
ワレモコウの育て方
ワレモコウはとても育てやすい植物です。日向で育てることで株が大きくなり花つきがよくなります。
草丈があるので、茎が倒れてくる場合などは支柱を立てて支えます。
水やりと肥料
鉢植えは表土が乾いたら鉢底からこぼれるように十分に水を与えます。夏場は1日に1~2回は与えるようにします。
庭植えは必要ありませんが、晴天が長く続き地面が乾いているようなら水を与えてください。
肥料ですが鉢植えの場合、春から夏にかけて、草花用の肥料を少量施します。控えめに与えてください。
庭植えには必要ありません。
病気と害虫
まれに、うどんこ病が発生します。風通しと日当りを良くすることで防除します。
植えつけ、植え替え
鉢植えは毎年、2月から3月に植え替えます。細かい根を半分ぐらいの長さに切って整理して植えつけますが、同時に株分けを行ってもよいでしょう。
庭植えは3~5年に1回掘り上げて、株分けと植え直しを行います。
ワレモコウの花言葉
花名のワレモコウは「われもこうありたい」と、はかない思いをこめて名づけられたといわれています。
また、「ワレモコウ」の漢字表記には吾亦紅の他、我吾紅、吾木香、我毛紅などがありますが、
命名するときに、赤黒いこの花はなに色だろうか、との論議があり、
その時みなそれぞれに茶色、こげ茶、紫などと言い張った。そのとき、選者に、どこからか「いや、私は断じて紅ですよ」と言うのが聞こえたそうな。
選者は「花が自分で言っているのだから間違いない、われも紅とする」で「我亦紅」となったという説があります。
ワレモコウの別名(だんごばな)は花を団子にみたてたものですが、
吾亦紅と書く美しい名前の方が有名で、歌にもなっているほど…。
花言葉の「変化」や「移りゆく日々」は、夏の終わりから秋の初めの季節の変わり目に咲いたり、花が上から順番に下に向かって咲いていくという特徴から生まれた言葉。
「物思い」という花言葉は、変化しきった後の状況において、変化前のことを思っていると捉えたり、
細長い茎の先で花がゆらゆら揺れる様から「物思い」が生まれたとされています。
花言葉:「物思い」「感謝」「変化」「移りゆく日々」「憧れ」「愛慕」「明日への期待」
誕生花:8月23日 8月25日 9月22日 9月24日 9月30日 10月12日 10月28日 10月30日 11月7日 11月19日
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