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ヤグルマギクの特徴
ヤグルマギクは一年草で草丈30~100cm.。花径3~4cmほどの繊細な花をつけます。
初心者でも育てやすい丈夫な草花で、花壇や家庭の切り花などに用いられます。
花名は、放射状の花弁が矢羽根に似て、端午の節句の頃に咲き、
花が鯉のぼりの矢車に似ることからつけられました。
花葉は全体が綿毛で覆われるため白みを帯びて見えます。
ヤグルマギクは花色が青の他、ピンク、白、紅などがあり、
一重咲、八重咲きなど多くの品種がありますが、現在栽培されているのは、ほとんどが八重咲きの寒咲き種です。
短日期でも咲くように改良され、草丈30cm程度の矮性種から1m近い高性種まであり、枝分かれして多数の花を咲かせます。
花は乾燥しても色があせないので、ドライフラワーとしても楽しめます。
矢車草とも記述されることがありますが、
日本の山野に自生するユキノシタ科のヤグルマソウとは別の植物で見た目も性質も全く違います。
混同を避けるためにヤグルマギクと呼ばれます。
科名 | ユリ科 |
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種類 | 一年草 |
別名 | ヤグルマソウ、コーンフラワー |
原産地 | ヨーロッパ |
高さ | 30~100cm |
花期 | 4~6月 |
増やし方 | 種まき |
ヤグルマギクの育て方
ヤグルマギクは移植を嫌うので、水はけの良い土に直まきにして、
初芽後、最終的に株間20cmになるように間引くように育てます。
現在販売されているタネはほとんどが寒咲種で、8月末にまき、
暖かな日だまりと風通しのよい場所に植えておいてやると、年内に開花します。
ヤグルマギクは水が切れるとしおれますが、水をやりすぎても、根腐れで枯れてしまいます。
土を指で触ってみて乾燥していたらあげ、濡れているようでしたら、水は控えます。
どちらかというと乾燥気味の管理を好みますが、意外と水切れも起きやすい植物です。
鉢植えは冬でも寒風が当たらない戸外で管理し、高性種は倒れないように支柱をたててあげましょう。
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ヤグルマギクの花言葉
ヤグルマギクの花名は、鯉のぼりを立てる際、ポールの先にとりつける飾りに似てることからつけらえました。
ヨーロッパでは麦畑によく咲くので英名はコーンフラワー(小麦の花)といわれています。
初代ドイツ皇帝カイゼルの愛した花ともいわれ、ドイツの国花になっています。
昔にさかのぼると、ツタンカーメンの棺にこの花とオリーブなどの花輪が供えられたという記録が見つかったり、マリーアントワネットが好んだ花とされ、洋食器に見られる「小花散らし」模様は彼女がデザインしたヤグルマギクの柄に由来しているそうです。
ギリシャ神話では、上半身が人間、下半身が馬の怪物ケンタウロスが、ヤグルマギクの葉を用いてけがの手当てをしたとされ、
ここからケンタ・キアヌスという学名がつけられました。
花言葉の「デリカシー」「繊細な美しさ」「優美」は、青紫色の息をのむ美しさと優美さかが由来とされ、
「教育」の花言葉は、プロシア王妃がヤグルマギクを摘みながら王子たちを教育したことにちなむといわれます。
花言葉:「デリカシー」「繊細な美しさ」「教育」「優美」「清楚」「無邪気」
誕生花:3月1日 3月5日 3月22日 3月31日 4月11日 4月19日 4月24日 4月26日 5月10日 5月11日 8月2日(紫)