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バーベナの特徴
バーベナはサクラソウに似た花が茎の先に半球状に集まって咲く南アメリカ原産の植物です。
細い茎が枝分かれし、その先端に小さな5弁花が笠状の花序をつくり、半球状の外側から順に咲くので、上から見るとドーナツのような花輪の形に見えます。
普通、栽培されてるのは交配種で、その中の、種で増やす寒さに弱い品種が一年草として扱われ、寒さと暑さに強い種類は多年草として扱われています。
花色はピンク、赤、白、紫など多彩でカラフル。
葉の形はコスモスの葉のように細かく羽状に切れ込みがあるものや、葉に切れ込みが入らないものがあり、コンテナ、ハンギングバスケットなどによく利用され、グランドカバーにも向いています。
一年草として扱われる品種は、どれも草丈が低く、ほふく性があり、茎が地面を這うように広がっていきますが、中には草丈が1m以上になる高性種もあります。
科名 | クマツヅラ科 |
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種類 | 耐寒性多年草 |
別名 | ビジョザクラ(一年草)、ヒメビジョザクラ(多年草) |
原産地 | 南アメリカ |
高さ | 20~30cm |
花期 | 5~10月 |
増やし方 | 挿し芽、種まき |
バーベナの育て方
バーベナは強い日差しを要求するので、ひなたで育てます。
乾燥に強く、水はけさえよければ土質は関係なく、加湿と風通しに気を付ければ比較的に丈夫に育てることができます。
咲き終わった花はまめに摘み取り、ほふく性の品種は半分ほどに切り戻して仕立て直し、草丈が1m以上になる高性種も花が一段落したら切り戻し、切り取った枝は挿し芽にもできます。
春と秋に、葉や茎が白い粉をかぶったようになるうどんこ病が発生しやすいので、株が蒸れないように注意します。
一年草タイプは春か秋に種をまいて育てるのが一般的。
多年草タイプは3~6月に出回るポット苗を利用するといいでしょう。
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花名の由来
属名の学名「Verbena(バーベナ)」は、ヘブライ語の「herbabona(よい植物)」が語源であるともいわれ、学名がそのまま英語他の言語で花名になっており、日本でも英語読みのまま「バーベナ」と呼ばれています。
和名のビジョザクラ(美女桜)は、花姿が桜に似ていることに由来します。
バーベナのエピソード
アメリカ大陸でも地中海世界でも、バーベナは古代からハーブとして利用されてきました。
科学的には効能が立証されてはいませんが、咳や喘息、婦人病や下痢、黄疸などの薬として、また他の薬草の効果を高めるために併用されるなどして、利用されてきたようです。
日本に自生していた「クマツヅラ」という品種も、生薬として使われていたそうです。
また、バーベナには、次の伝説からラテン語で“祭壇を飾る草”の意味もあります。
キリストの手に釘が打たれたときに、ゴルゴタの丘にバーベナが生えたという伝説から、“祭壇を飾る草”として十字架の上の植物とされ聖水をかける際に用いられていたそうです。
アメリカ大陸の先住民やケルト人は「魔女の薬草」と呼び、魔法や呪術による医療に使われ、各地で悪霊除け、魔除け、災害除けのために家の中に飾る習慣もあったと伝えられています。
現在では薬用でなく食用の花として、小さなかわいらしい花がケーキの飾りやサラダに使われています。
バーベナの花言葉
小さな花が傘状に集まって咲くバーベナは、周囲から順に花を咲かせるため、輪の形に花がつらなることから、人や国の結びつきを意味するとされ、ヨーロッパでは古くから平和の象徴として祝典に飾られ、花言葉の「団結」や「家族の和合」も同じ発想からきています。
「魔力」「私のために祈ってください」は、昔から神聖な植物として扱われ、宗教儀式や呪術、民間のおまじないなどに使われてきたことにちなむと思われます。
バーベナ全般の花言葉:「魔力」「魅力」
赤いバーベナ:「団結」
白いバーベナ:「私のために祈ってください」
ピンクのバーベナ:「家族の和合」
紫のバーベナ:「私はあなたに同情します」「後悔」
誕生花:4月7日 4月14日 5月24日 5月25日 6月24日 6月27日 7月18日 7月29日 9月10日 10月14日
※ ピンクのバーベナは5月25日