初夏から初秋まで長く咲き続けるガザニアは、鮮やかな花色が特徴の花です。
ガザニアの特徴と育て方や花言葉をご紹介します。
目次
ガザニアの特徴
ガザニアは、輝く勲章のような光沢のある花を春から秋まで咲かせます。白、黄、橙、赤、ピンクなど色鮮やかな花色があり、光沢のある花弁は太陽に当たってキラキラと輝き、とても美しいものです。
品種も多く、蛇の目模様やストライプ、表が光沢のある緑色で裏が銀白色の葉も美しく、地下茎から新しい茎が匍匐してよく広がるので、花壇の縁取りなどに植えると花と葉のコントラストが楽しめます。
花は朝開いて雨や夕方、曇りの日や夜は閉じるという性質があります。
暖地では宿根草になりますが、日本の寒い地域だと冬に枯れ、暖地では夏の高温多湿で弱るため、1年草として扱われています。ただし宿根ガザニアとして販売されている品種は耐暑性、耐寒性に優れ日本でも多年草として栽培し易いとされています。
また高温乾燥には強いのですが多湿には弱いので、梅雨どきに腐ってしまうことがしばしばあります。特にシルバーリーフの品種は蒸れに弱いので注意が必要です。
科名 | キク科 |
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種類 | 多年草 |
別名 | クンショウギク(勲章菊) |
原産地 | 南アフリカ |
高さ | 20~30cm |
花期 | 5~10月 |
増やし方 | 種まき、挿し芽、株分け |
ガザニアの育て方
ガザニアは日当たりと風通しのよいところで育てます。日当たりが悪いと花が開かないので、気をつけましょう。高温乾燥には強いですが、過湿には弱い植物です。
水やりと肥料
鉢植えの場合は、鉢土がよく乾いたら、多湿にならないようにたっぷりと水やりします。庭植えであれば要りません。
肥料は植えつける時に緩効性化成肥料を元肥として土壌に加えます。追肥は春と秋の生育旺盛な時期に、緩効性化成肥料または液体肥料を定期的に施します。
病気と害虫
ガザニアは葉腐病、うどんこ病に注意します。
葉腐病は、株元に近い葉に暗褐色の斑点が出て次第に全体に広がっていきます。うどんこ病は、初夏と秋に、葉に小麦粉をまぶしたような白いカビが生え、ひどくなると株全体がカビで覆われ、枯れてしまいます。見つけ次第早めに取り除き、日当たりと風通しをよくしましょう。
害虫はスリップス(アザミウマ)、ハマキムシに注意します。
スリップスが発生すると、花弁や葉が萎縮したり、部分的に色が抜ける症状が見られます。ハマキムシは、葉が内側に巻き込み、中でイモムシが食害しているので、見つけしだい捕殺します。
植えつけ、 植え替え
3月下旬から5月上旬にかけ植えつけます。春の時期を逃がしたら9月下旬から11月上旬も植えつけ可能です。過湿を嫌うので、株元の芽が土に埋まらないように株間は約20cmが目安に植えつけます。水はけと通気性に富み、適度な保水性のある土が適しています。
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ガザニアの花名の由来
属名の学名「Gazania(ガザニア)」は、古代ギリシアの哲学者アリストテレスなどのギリシア古典書物をラテン語に翻訳したギリシャ人「ガザ」の名前に由来します。
英語では学名と同じ「Gazania(ガザニア)」やキラキラと光り輝くことから「Treasure flower(財宝のような花)」と呼ばれます。
和名の「勲章菊」はガザニアの花が勲章ににていることに由来します。
ガザニアの花言葉と誕生花
花言葉の「きらびやか」は、華やかで太陽の光で輝くばかりに美しいその花姿にちなみ、「あなたを誇りに思う」はガザニアの花が勲章に似ていることに由来しています。
「身近の愛」は、ガザニアの開花時期が長くずっと傍に咲いていてくれるからと思われます。そして「潔白」は白いガザニアだけの花言葉です。白い色からくる強いメッセージを感じます。
ガザニアの花は朝開き、曇りや雨の日、夕方には閉じてしまいます。まさに太陽と一体になって生きている花。素敵な花言葉が多いので、プレゼントにもいいですね。
写真:momo105さん(写真AC)
花言葉:「あなたを誇りに思う」「きらびやか」「潔白」「身近の愛」
※白いガザニアは「潔白」
誕生花:1月28日、6月26日
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