シレネ(Silene)は、ナデシコ科シレネ属の植物で、世界に約300〜900種以上あると言われています。日本では主に園芸で親しまれ、可憐な花姿が人気です。
目次
シレネの特徴
サクラソウに似た小さな花が集まって咲き、白・ピンク・赤などが主流。一重咲きや八重咲き、風船のような萼(がく)が特徴的な種もあり花姿も草姿も様々です。
草丈は種により違いますが5〜120cm程度と幅広い(多くは10〜60cm)。
春~初夏に咲き、一部の種(例:ムシトリナデシコ)は茎の上部から粘液を出すため葉に粘着質があります。虫を捕らえるように見えますが、食虫植物ではありません。
ピンクの小花をたくさん咲かせ、丈夫でこぼれ種でも増えていきます。病害虫は比較的少なく、初心者向けのものが多いのも特徴です。
その他、シレネ・ユニフローラは白花が多く、シレネ・ペンジュラはこんもり茂って20〜30cm、ピンクの花で八重咲き品種もあり!シレネ・カロリニアナは横に広がるマット状、一年草または多年草扱い。同じく春〜初夏にピンクの花を豊富に咲かせます。
| 科名 | ナデシコ科 |
|---|---|
| 種類 | 1年草・多年草 |
| 別名 | マンテマ |
| 原産地 | 北半球、南アフリカ、南アメリカ |
| 高さ | 5~100cm |
| 花期 | 4月~7月 |
| 増やし方 | 種まき(秋が適期が多い)、挿し芽、株分け(多年草タイプ) |
シレネの育て方
シレネは日当たり・風通し・水はけを重視し、高温多湿にならないように育てます。
地植えの場合、やせ地でも育ちますが、花を多く咲かせるには、植えつけ時の土壌改良と追肥が有効です。鉢植えでは、肥料不足になると花が咲きにくくなるので、生育中は定期的に月1回置き肥を施すか、液体肥料を月3~4回施します。
シレネの病気と害虫
病気は特にありませんが、アブラムシが9月から11月、3月から6月の期間中、特に新芽に発生しやすいので、よく観察し防除しましょう
シレネの植え付けと植え替え
適期は3月から5月、9月から10月です。多年草種は、2~3年に1回、植え替えを兼ねて株分けしましょう。植えっぱなしにして株が古くなると、立ち枯れしやすくなります。
シレネは痩せ地でも比較的育ちやすい植物なのであまり神経質にならないでもと思います。水はけの良い弱アルカリ性〜中性土を好むので、赤玉土(中粒)5:腐葉土3:ピートモス2などの配合、または市販の草花用培養土でOKです。
シレネは地植え・鉢植えどちらも可能でロックガーデンやグランドカバーにも向きます。鉢植えの場合は日当たりの良い場所に置いて、夏の高温時は明るい日陰に置き風通しを良くして蒸れを防ぎ、根腐れしやすいので水やりは控えめにし土の表面が乾いたらたっぷりやるように。
地植えの場合水やりは自然の雨でよくほとんど不要です。
苗の頃に摘芯すると分枝が増え、花が増えます。こぼれ種を防ぎたい場合は摘み、自然に増やしたい場合は放置します。耐寒性の強いものが多く、寒冷地でも問題ない場合が多いようです。
シレネは丈夫で花姿が可愛らしく、花壇・鉢植え・寄せ植えに重宝します。初心者でも育てやすいので、ぜひ挑戦してみてください!
参考:みんなの趣味の園芸
シレネの花名の由来
シレネ(Silene)の名前の由来は、主に以下の2つの説があります。
●ギリシャ神話由来:属名の Silene は、ギリシャ神話の森の神「シレーノス(Silenus / Silenos)」の女性形に由来します。シレーノスは酒の神バッカス(ディオニュソス)の養父で、いつも酔っぱらって泡(発酵酒の泡や唾液)を吹いている姿で描かれます。このベタベタした泡のイメージが、シレネ属の茎や葉から出る粘着質の分泌液(虫を捕らえる性質)と重ね合わされたと言われています。
●ギリシャ語由来:ギリシャ語の「sialon(唾液)」から来ているという説もあります。やはり粘液の特性にちなみます。
俗名として「Catchfly(虫捕り)」や「Campion」と呼ばれるのも、この粘着質で小昆虫を捕らえる姿からきているようです(食虫植物ではなく、単に粘着するだけですが…)
シレネの花言葉と誕生花
シレネの花言葉は、粘着質の特性(一度捕まえた虫を離さない様子)から連想されたものが多く、少々ネガティブまたは複雑なイメージのものが多いのが特徴です。
品種や地域によって微妙に異なり、「耐える力」「恋の落とし穴にご注意」などのバリエーションもあります。見た目の可憐さと花言葉のギャップが面白い花といえますね。

写真:うみかぜさん(写真AC)
花言葉:「未練」「偽りの愛」「しつこさ」「罠(落とし穴)」「誘惑」「青春の息吹(肯定的なもの)」
誕生花:4月16日(シレネ・ペンデュラなど) 4月24日 2月18日 や 5月9日、7月28日 など
シレネは可愛らしい見た目とは裏腹に、少しドラマチックで奥深い意味を持つ花のようです。贈り物にする際は、花言葉のニュアンスを考慮すると良いでしょう!
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