ヘレニウムは夏に強く、ユーモラスな花形と鮮やかな色彩で、夏の花壇を明るく彩ってくれる花です。枝分かれして多数の花を咲かせるのでボリュームがあり、花壇の背景に利用されています。ヘレニウムの特徴と育て方や花言葉などをご紹介しましょう。
目次
ヘレ二ウム(団子菊)の特徴
ヘレニウムは晩夏から秋にかけて、明るい黄色やオレンジ色の花をいっぱいに咲かせます。
草丈が高く枝分かれして花径3cmほどですがたくさんの花を咲かせ明るく陽気な雰囲気をもつ愛らしい花です。
へレニウム属は北アメリカに40種ほどがあり多くは多年草です。
代表的なのはダンゴギクの和名がつけられているオータムナーレ種(H. autumnale)で、周囲の花弁にこまかい刻み目がはいっており、中心の筒状花が大きな球状に盛り上がっているのが特徴です。
オータムナーレの名のとおり秋咲きで、晩夏から秋にかけて、明るい黄色やオレンジ色の花をいっぱいに咲かせます。多数の品種が育成され現在100品種ほどがあり、花色は黄色やオレンジ筒状花は黄色や褐色などの種類があります。
科名 | キク科 |
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種類 | 耐寒性多年草 |
別名 | ダンゴギク(団子菊)、マルバハルシャギク |
原産地 | 北アメリカ |
高さ | 50~150cm |
花期 | 7月下旬~10月 |
増やし方 | 株分け、種まき |
ヘレ二ウム(団子菊)の育て方
ヘレニウムは水はけのよい土と風通しの良い環境を好み、砂利混じりのようなやせ地でもよく育ちます。
肥料をやりすぎると草丈も高くなり、大きく茂って倒れやすくなりますので、あまり手をかけない方がコンパクトに育ちいいようです。
花期の前まで摘心を繰り返し株を充実させてください。
水やりと肥料
庭植えの場合、植えつけ直後は乾燥に注意しますが、その後はほとんど必要ありません。
鉢植えは、用土が乾いたらたっぷりと水を与えてあげましょう。
とくに春から夏の成長期や蕾の出る時期は、水分を多く必要とするので、極端に乾かさないよう十分に水を与えるようにします。
肥料も庭植えの場合は、ほとんどほったらかしでいいです。鉢植えでは、4月から6月の成長期に置き肥を月1回施すか、液体肥料を月3~4回施します。
病気と害虫
日当たりと風通しが悪いと軟弱に育ち、うどんこ病が発生することがあります。害虫もほとんど見られませんが、株元にメイガ類の幼虫が入ることがあります。
植え付け、植え替え
株分けでの植えつけは、3月から4月、10月から11月が適期です。その場合植える場所に、腐葉土などを混ぜてよく耕しておきましょう。
ポット苗は、ほぼ一年中植えつけ可能です。冬は株が浮き上がらないよう、夏は根を傷めないよう、株元にバークチップなどでマルチングをしておくと安全です。
庭植えでの植え替えは、数年間は植えっぱなしで育てられます。芽数がふえて株が混み合ってくると日当たり、風通しが悪くなり、中心部が枯れやすくなるので、株分けをして植え直しをおすすめします。
鉢植えは、根詰まりや用土の劣化で生育が衰え、根腐れを起こしやすくなるので、1~2年ごとに古い用土を落とし、新しく植え直します。芽数がふえたものは、鉢の大きさに合わせて株分けをします。
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ヘレ二ウム(団子菊)の花名の由来
花名の由来はギリシャ伝説に登場するトロヤ王プリアムの息子のヘレヌスにちなみ、花びらの上の筒状花が球状に盛り上がり団子のようになることから「団子菊」とも呼ばれています。
ヘレ二ウム(団子菊)の花言葉と誕生花
「上機嫌」は、明るい花色と、ほっこりとお団子のように丸い中心部分が陽気で明るい気持ちになれる花姿に由来します。
「涙」は古代ギリシャの国、スパルタの王妃の美貌で起きた争いのため、多くの人が命を落とした事を嘆いてこぼした涙から生まれた花という伝説にちなむとされます。
写真:tatsuzin(写真AC)
黄色いヘレニウムの花言葉:「涙」
オレンジのヘレニウムの花言葉:「上機嫌」
ヘレニウムの誕生花:9月28日、10月2日 10月12日
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