まさに秋を象徴するような鮮やかな橙色や深紅の花びらが目に美しいカカリア。まっすぐと秋晴れの空に茎がのびていく様子は、見ているとさわやかな気持ちを覚えます。カカリアの花の特徴と育て方!花言葉や誕生花について解説します。
目次
カカリアの特徴
カカリアは、長くて細い茎の先に、丸く小さな飾りボタンのような花をかたまって咲かせます。直径1.5cmくらいと小さいですが、鮮やかなオレンジや赤紅色で人目を引き夕方になると暗くなって花が閉じる性質があります。
代表的な品種には、赤色の花が咲く「スカーレットマジック」や、橙色の花が咲く「アイリッシュポエット」といった品種があり、花壇の他に切り花にも利用されます。
品種によってはピンクやブルーの花をつけるものもあります。カカリアは、花期が終わると、タンポポの綿毛のような白くてふわふわした種をつけて、風に運ばれて飛んでいきます。
細い茎と花が風に揺れる姿も可愛らしく、花の咲く期間が長いので、秋以外でもその姿を楽しむことができます。
科名 | キク科 |
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種類 | 一年草 |
別名 | ベニニガナ、エフデギク |
原産地 | 東インド、中国南部 |
高さ | 30~60㎝ |
花期 | 6月~10月 |
増やし方 | 種まき |
カカリアの育て方
カカリアは春にタネをまいて夏から秋に開花して晩秋に枯れる春まき一年草です。
種から巻いて簡単に育てることができるので、初心者向けの花と言えるでしょう。
日当たりのよい場所で乾燥気味に育てます。
水やりと肥料
カカリアは、水捌けと日当たりの良い場所を選び乾燥気味に育てます。
水は土の表面が乾いてからたっぷりと与えます。
病気と害虫
暑さには強いですが湿度が高いと夏に蒸れたりアブラムシが発生することがあります。
植えつけ、植え替え
カカリアは植え替えには向かないため、花を咲かせたいところに4月頃に直に蒔くか、ポットに育てて苗を育て、大きくなってからポットの土ごと鉢などへ移します。
ポットに蒔く場合は、穴を軽く土がかぶるぐらいの深さに掘り、数粒ずつ蒔き、後で15cmから20cm間隔ぐらいになるように間引きを行います。肥料も多くは必要ありません。庭に植える場合はほぼ必要なく、むしろ多く与えすぎないように注意する必要があります。
水やりも表土が乾いたら十分に与え、湿気に弱いので根腐れを起こさないようにしましょう。
6月から7月頃に花が咲いて終わり、6月頃にごぼれ種で秋にも花を咲かせます。
カカリアの花名の由来
カカリアは、学名にもカカリアという文字を含み、その学名は人名に由来しているという説があるようですが、実際のところは明らかになっていません。なお、カカリアは和名でエフデギクという別名を持ちます。その名前は、「絵筆のように見えるキク」というところから由来しています。
ベニニガナという別名は「紅い花の咲くニガナに似た植物」ということで、草姿は似ていますがニガナの仲間ではありません。また、花のかたちが房飾り(タッセル)のように見えることから、英名をタッセルフラワーともいいます。
カカリアの誕生花と花言葉
カカリアの花言葉は「秘めたる恋」。細い管状の花がつまった濃い色の花でああり、その花姿からつけられたと言われています。また、花びらの曲線の様子が芸術性にちなんでいることから「技芸」という花言葉もあります。
写真:しじみパパ(写真AC)
カカリアの花言葉:「秘めたる恋」「技芸」
カカリアの誕生花:8月8日
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