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ヒオウギの特徴
ヒオウギはアヤメ科の植物で、日本でも山野部の草地や海岸に見られ、京都では祇園祭に飾られる厄除けの一日花として愛されています。
厚みのある剣状の葉が何枚も扇を広げたように生え、その葉の間から長く伸びた分枝した茎先に濃いオレンジ色の斑点のあるオレンジ色の花径3~4センチくらいの6弁花が数輪咲くのが特徴。
花色もオレンジの他,黄,ピンク,紫,赤など豊富で、一日花ですが、次々に咲き続けてくれます。
主に栽培されているのは草丈が低く、ヒオウギの変種とされるダルマヒオウギで、茎葉が反り返るように湾曲する生け花向きのものや、葉に斑が入ったものなどいくつかの品種や系統があります。
一般的な流通では品種名のないものが多く、ヒオウギ、またはダルマヒオウギの名前で出回り、花後に袋状の大きなさやができ、熟すと割れて、中から5mmくらいの黒いタネが出てきます。
写真:HiCさん(写真AC)
タネはしばらく落ちずに残るため、フラワーデザインの花材として利用されることが多く、ドライフラワーやスワッグの花材としても使うことができます。
科名 | アヤメ科 |
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種類 | 耐寒性多年草 |
別名 | カラスオウギ(烏扇)、ヒオウギアヤメ(檜扇菖蒲)、ヌバタマ(射干玉) |
原産地 | 日本、朝鮮半島、中国、インド |
高さ | 40~120cm |
花期 | 7~8月 |
増やし方 | 株分け、種まき、さし芽 |
ヒオウギの育て方
日当たりと水はけのよいところであれば、あまり場所を選びません。
苗は水はけの良い土に植え付けます。
多湿にならないよう、用土が乾いたらたっぷりと水を与えます。
庭植えは、春と秋に、株のまわりに緩効性肥料を施します。
鉢植えは肥料切れしやすいので、4月から7月と10月ごろに、月1回置き肥をするか、液体肥料を月3回くらい施します。
庭植えは株が混んだら、芽が出る前に株分けし、
鉢植えは2~3年に1回 芽が出る前に株分けし植え替えるといいでしょう。
ヒオウギの花名の由来
従来はヒオウギ属(Belamcanda)に属するとされ、B. chinensisの学名を与えられていましたが、
2005年になって分子生物学によるDNA解析の結果からアヤメ属に編入され、現在の学名となったとされています。
和名の檜扇(ひおうぎ)は、平安時代に宮中で官位のある人が使っていた檜扇(ヒノキの薄板を重ねて作られた扇)を開いたように、重なり合って扇を広げたように見えることから、この名前で呼ばれます。
万葉集など和歌で用いられる夜や黒、髪、夢などにかかる枕詞うばたま(烏羽玉)、ぬばたま(烏玉)は、カラスの羽のように黒く、宝石のように輝くヒオウギの種子のことを指すといわれています。
ヒオウギの花言葉
古代、檜扇は悪霊退散に用いられたそうで、祇園祭には特に“祭花”として檜扇が欠かせないものとされていました。民家の軒先に魔よけとして飾られるようになったそうですが、「誠意」との結びつきは調べたのですがよくわかりませんでした ( ノД`)
「個性美」は、扇形に開く葉と斑点模様が可憐なオレンジ色の個性的な花姿からつけられました。
写真:泉ちゃんさん(写真AC)
花言葉:「誠意」「誠実」「個性美」
誕生花:7月16日 8月2日 8月15日 8月25日
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