すっと伸びた花茎の先っぽにびっしりと咲く大きくて情熱的な花。灼熱の太陽に負けない強さと美しさを感じるトリトマの特徴と育て方や花言葉をご紹介します。
目次
トリトマの特徴
トリトマは大型種で高さは1~2mにもなり、葉は百合に似て、筒状の花が下向きに咲き30mほどの花序をつくります。
開花前後で色が違ってくるため、咲き進むに連れて1本の花で赤、オレンジ色、黄色へと花穂が変わるというおもしろい特徴がみられます。
オオトリトマは赤から黄色へ、ヒメトリトマはオレンジから黄色になっていきます。日本で多く栽培されているのはヒメトリトマで、花は蕾のときはオレンジ色で、開花すると黄色に変化し多くの品種があります。
南アフリカの高地に野生種があり、多くは標高1000m以上の高地に自生しているので、耐寒性は高く、寒さに強い植物で切り花としても人気があります。
※トリトマの名前は旧属名で、現在は、ユリ科/トリトマ属からツルボラン科/クニフォフィア属に変更されています。
科名 | ユリ科 |
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種類 | 多年草 |
別名 | シャグマユリ(赤熊百合)、トーチリリー、クニフォフィア |
原産地 | 南アフリカ、アラビア半島 |
高さ | 1~2m |
花期 | 5~10月 |
増やし方 | 株分け |
トリトマの育て方
トリトマは、とても丈夫な花。日当たりと水はけのよい場所で育てます。
水はけと通気性に富み、適度な保水性のある土が適しているので、市販の草花用培養土を使用するといいでしょう。
水やりと肥料
庭植えの場合はほとんど不要ですが、鉢植えの場合は鉢土が乾いたらたっぷりと水やりします。
開花期が長い植物なので、定期的に肥料をあげます。庭植えの株には、春と秋に株のまわりに化成肥料をまき、鉢植えの株には、開花中、定期的に緩効性化成肥料を置き肥するか液体肥料を施します。
病気と害虫
問題となる病害虫はありません。
植えつけ、植え替え
鉢植の中が株でいっぱいになったら、春か秋に株分けをして植え替えを行います。その際には、元肥として緩効性化成肥料を規定量、用土に混合します。
庭植えもできるかぎり据え置きしますが、株が混み合いすぎてきたら、株分けして植え替えたほうがいいです。腐葉土や堆肥、苦土石灰などを加えて耕し、大株になるので株間を60cmくらいとって植えつけます。
トリトマの花名の由来
英名のtorch lily(トーチ リリー)は、花姿をかがり火に喩えたもの。下向きに咲く筒状の花の色が咲き進むにつれて変化する姿を燃えるたいまつ(トーチ)に見立て、トーチリリーの英名がついたといわれています。
他にも「赤く焼けた火かき棒」という意味のred hot pokeという別名もあります。
トリトマの花言葉と誕生花
花言葉の「恋するつらさ」「切実な思い」「恋する胸の痛み」「 あなたを思うと胸が痛む」などは、花序がしだいに曲がる性質があるため、いかにも恋焦がれて身をよじっているような花姿にちなみます。
トリトマは、とても情熱的な花言葉が並びます。好きな方へのプレゼントにピッタリですね♪
花言葉:「恋するつらさ」「切実な思い」「恋する胸の痛み」「 あなたを思うと胸が痛む」
誕生花:7月20日 8月4日 8月16日 8月25日 9月8日 10月9日
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